そのまっすぐな優しに出会う人全てが惹かれていく映画「千と千尋の神隠し」




作品概要

公開日:2001年7月20日
配給: 東宝/スタジオジブリ
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
キャスト(声):柊瑠美、入野自由、夏木マリ、神木隆之介、沢口靖子、大泉洋、安田顕、菅原文太



こういった世間の状況で映画館で新作が不足しているため、スタジオジブリ製作の作品が何本か上映されている。
スタジオジブリ作品の中でも僕が一番好きな映画「千と千尋の神隠し」を観てきた。

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本作は、2001年に公開され、スタジオジブリ製作の宮崎駿作品では8作目の作品である。

本作の驚くべきことは、興行収入は300億円を超え、日本歴代興行収入第1位を記録している。
この記録は2020年6月現在も塗り替えられていない。
観客動員数でいうと2380万人であり、これは日本の人口に換算すると5人に1人が観たということになる。
そして、2003年に行われた第75回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞している作品である。

これだけの数字を叩き出した本作を観たことない人はそうそういないだろう。
金曜ロードショーで何回放送されたことであろうか。



本作は、日本テレビで当時、ジブリ作品を担当していた宮崎駿の個人的な友人である映画プロデューサーの10歳の少女を喜ばせたいという動機の元作られたものである。
なので主人公の千尋は10歳の少女という設定になった。

宮崎駿は声優を起用しない事でも有名だが、本作のハクの声を入野自由が演じている。
職業声優を起用した映画は、本作が最後となっている。
本作の声を演じたのは夏木マリ、神木隆之介、沢口靖子、大泉洋、安田顕、菅原文太などなど、有名な俳優陣が演じている。

僕が聞いた話では、「ハウルの動く城」のキャスティングをする際に、テレビをあまり観ない宮崎駿は木村拓也のことを知らなかったらしい。



あらすじ

引っ越し先の新居に向かう途中、道を間違えて不思議なトンネルに迷い込んでしまう主人公・千尋(柊瑠美)とその両親。
トンネルのその先に待っていたのは、神々が住む不思議な世界であった…。

みどころ

本作の見所は、なんといっても千尋と千尋を取り巻く人々の物語である。

何故こんなにも真っ直ぐな少女が描けるのか不思議なくらい、主人公である千尋は真っ直ぐな少女である。

千尋と関わる全てのキャラクターが物語が進むにつれて千尋の味方へと変わっていく。

油屋へと迷い込んだ千尋を救うハク、仕事を紹介するために湯婆婆のもとにいくきっかけをくれた釜爺、最初から最後まで助けてくれたリン、そして坊や銭婆、カオナシさえも千尋の味方になる。

それは、千尋が正直者で誰に対しても一生懸命に接する姿に心動かされるからであろう。

学生のころ僕は、人間関係に悩んだ時期にそんな千尋の姿をみて、羨ましく思った記憶がある。

また、これだけ有名な作品なのでファンも多く、沢山の逸話が存在する。

電車に乗る黒い影の人々

千尋が銭婆に会いにいくときに乗った電車で、乗り合わせていた人々は黒い影となっていた。

これも色々な話があるが、僕が1番納得した話は、幼い時に一人で電車で旅をする時に不安で周りの人々が怖く感じるという説である。

子供から見える大人はどこか怖く、まして知らない土地に一人旅という不安な状況を見事に表現しているものだと思う。

油屋は風俗の象徴

千尋たちが働く油屋が、風俗の成り立ちという話もよく聞く。
だが僕は、宮崎駿が本作を製作中に「生きるとは、働くということ」といったように、神に対して肉体労働を強いられている状況を通じて、現代社会では働く=生きるためになってしまっているという、いわゆる風刺のようなものだと思っている。

自分の生活を豊かにするためでなく、生きるために働くようになってしまっている現代に、油屋を通じて訴えたかったのだろう。

カオナシの存在

カオナシが「欲望の象徴」として描かれているという話もよく聞く。
確かに欲望のままに暴れ倒しているカオナシであるが、本当に欲望の象徴として描かれているのであろうか?
それにしてはメッセージ性があまりも貧弱に感じる。
僕はカオナシが誰からも必要されずにいた結果、あのような姿になってしまったと思っている。
それが千尋の優しさに触れ、もっと必要とされたいと思うけど断られ、でも最終的に銭婆婆に必要とされることで落ち着く。

そういった誰かの心の叫びみたいなものを描きたかったのではないだろうか。


他にも、千尋が湯婆婆と交わした契約書に書いた名前が間違っていたから人間界に帰ることができたという話もある。
また、千尋が帰った後にハクはどうなってしまったのかと考えている人も沢山いる。

沢山の人に観られた映画だからこそ、こういった後日談も多く存在していて面白い。

まとめ

「風立ちぬ」を映画館で観終わった時に、もう二度とジブリ作品を映画館で観れることはないと思っていた。
それが、今回このような形で叶うことになった。
今回は4作品であったが、今後も違った形でジブリに出会えるかもしれない。
次は「魔女の宅急便」か「ハウルの動く城」が観たい。

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画像引用元:公式ページ

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