第43回日本アカデミー賞受賞作「新聞記者」を観た!




新聞記者

製作国:日本(2019年)

日本公開日:2019年6月28日
監督:藤井道人
出演:シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、高橋和也、北村有起哉、田中哲司

2020年3月6日に新型コロナウイルスによる影響により授賞式は一般招待客や取材陣もいない無観客形式での形で開催された。
そんな歴史的にも稀にみる形態で開催された授賞式であったが、受賞の内容も異例であった。

本家である米国の第92回アカデミー賞に続き、韓国人の女優であるシム・ウンギョンが「新聞記者」で主演女優賞を受賞した。
2019年度は韓国映画に何かが起きた年であったのかもしれない。
「新聞記者」は主演女優賞だけでなく、松坂桃李が第42回の受賞に続き主演男優賞を受賞した。
もちろん「新聞記者」は作品賞も受賞している。

あらすじ

ある日、吉岡(シム・ウンギョン)が勤める東都新聞社会部に大学新設計画に関する極秘情報が記されたファックスが届く。
上司から任命され、この大学新設計画にについて調査を進めていると内閣府の神崎(高橋和也)という人物が浮かびあがってくるが、そんな矢先、神崎が自殺したとうニュースが入り込む。
神崎の急な死に疑問を抱き内閣府の調査を進める中で、内閣情報調査室の若手エリート官僚・杉原(松坂桃李)と出会う。
杉原は内閣府の情報をコントロールする立場にいながら、神崎を慕っていたこともあり、次第に吉岡に加担するようになる。
次々と真実が明らかになっていくなか、様々な障害が二人に立ちはだかるのであった。

場面写真

見どころ

本作の中で印象的なのは田中哲司演じる杉原の上司が、自らの偏見や考えで情報操作をすることである。
内閣にとって悪い印象を持たせる人物に対して、嘘の情報を部下にSNS上で拡散させるのである。
それを日常的に行っているのが杉原が所属している内閣情報調査室なのである。
実際の日本の政界で行われているのか?と考えると恐ろしいことである。
また、田中哲司の演技がより一層恐怖心をあおらせる。

そういった内容を扱っているということもあり、主演女優の選定には苦労したらしい。
当初、宮崎あおいや満島ひかりなどにオファーたらしいが、反政府のイメージがついてしまうということもあり誰もやりたがらなかった。
なので、日本政府になんのしがらみのない韓国の女優であるシム・ウンギョンに決まったのである。
確かに情報番組で話題の〇〇学園問題に似ている内容である。

韓国人の母と日本人の父という設定であったが、シム・ウンギョンの演技は実際、賛否両論あった。
シリアスな緊迫したシーンで片言の日本語だと、ん?となってしまうのもわかる。

一方、松坂桃李の演技には個人的に驚かされた。
主演男優賞を受賞するほど目立った演技ではなかったが、目や表情の演技は素晴らしかった。
家族と過ごす時の表情と、落胆した時の表情の落差がすごかった。
目の中に一切光がなくなるのである。
この目の演技がアカデミー会員に刺さったのだろう。

個人的には、気合を入れるときに吉岡がポンプ式のハンドクリームを使用するのが、かっこいいなと思った。

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新聞記者

作品ポスター・画像 (C) 2019『新聞記者』フィルムパートナーズ

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