現在、僕の家にはメインで使用しているDellのウルトラワイドモニター「U3421WE」と、会社でレビュー用に購入したStudio Displayがあります。
在宅ワークなので普段はMacBook Proを外部出力し、DellのウルトラワイドモニターU3421WEをメインモニターとして使用しています。
一方で、せっかく20万円以上もするStudio Displayが手元にあるので、半年ほど前からちょくちょく使用してきました。
今回は、本業のライター、そしてブロガー目線として、Studio Displayとウルトラワイドモニターのどちらが使い勝手がいいのか、またそれぞれのメリット・デメリットを比較してみました。
- 超高精細な5K Retinaディプレイ
- クリエイターに最適のモニター
- 空間オーディオにも対応しているスピーカー
- HDRには対応していない
- 付属のThunderboltケーブルが1mと短い
Apple Studio Displayのメリット
超高精細な5K Retinaディプレイ
Studio Displayを使用して一番初めに思ったこととは、本当にディスプレイが綺麗ということです。
Studio Displayは5K Retinaディプレイとなっており、非常に高精細なディスプレイです。
5,120 x 2,880ピクセル解像度と218ppiの画素密度から構成される映像美は、僕が普段から使用しているU3421WEとは比べ物にならないほどの美しさがあります。
クリエイターに最適のモニター
Studio Displayを半年ほど使用してきて思うことは、Studio Displayは写真の加工や動画の編集をする方に最適のディスプレイということです。
日本のiPhoneのシェア率は60%以上と言われています。
いくら写真や動画編集ソフトで色味を合わせても、作成者のモニターと見ている人のモニターやスマートフォンが異なれば、色味は変わってしまいます。
そんな中では、60%以上の方がiPhoneでWEBサイトみたりYouTubeなどで動画を視聴することを考えると、同じAppleのStudio Displayで編集した画像や動画はiPhoneで見ても同じ色味になるということになります。
自身がクリエイティビティを最大限に発揮させるためにも、Studio Displayで色味の編集するメリットは非常にあります。
空間オーディオにも対応しているスピーカー
クリエイター向けに最適のモニターであると前述していますが、もう一方でStudio Displayはエンタメ利用としても最適のモニターです。
Studio Displayは空間オーディオに対応しているため、空間オーディオに対応したコンテンツを視聴時に音に包まれているような感覚になります。
正直、モニターに付属のスピーカーなので期待はしていなかったのですが、数万円以上するヘッドホンやイヤホンでしか聞こえないような解像感の高い音楽を楽しむことができます。
個人的には音楽視聴よりも映画などのコンテンツ視聴に最適だと考えています。
Dell ウルトラワイドモニターU3421WEのメリット
とにかく広い作業領域
Dellのウルトラワイドモニター「U3421WE」は画面サイズが34インチのディスプレイとなっています。
34インチの広い作業領域なので、ウィンドウを3枚同時に表示させても、1つのウィンドウが小さくなってしまうことはなく、マルチタスクをこなすのに最適なモニターです。
特にライターやブロガーは、公式サイトの情報を見ながらや商品ページを参考にしながら記事を執筆したりすることも多く、複数のタブやウィンドウを表示していることが常にあるので、執筆と参照を1つの画面で行うことができるのは非常に便利です。
また、業務中僕ははSlackなどのチャットツールも表示させておくことで、重要なメッセージなどを見逃さないようにしています。
ハブモニターなのでケーブル1本で運用可能
U3421WEはハブモニターと呼ばれるモニターとなっており、ハブ機能を併せ持ったモニターです。
MacBookなど、近年のノートPCは薄型・軽量化を実現するため外部ポートを極力減らす傾向にあります。
そのため、マウスなどのUSB接続やHDMIを使用したモニターへの接続などがUSBハブやドッキングステーションを使用しないと使用できませんでした。
U3421WEは、前述しているようにハブ機能を併せ持ったハブモニターなので、モニター本体に計12ポート備わっています。
1つのUSB-Cポートは90Wの給電にも対応しており、モニター出力にも対応しているので、ケーブル1本でモニターへの出力とノートPCへの充電、そしてマウスやキーボードなどの外部機器tの接続ができます。
また、モニター前面のアクセスしやすい位置に、USB-AとUSB-Cのポートが一つずつ搭載されているので、スマートフォンの充電やUSBメモリなどの記録媒体を接続するのに適しています。
曲面かつIPSに対応したディスプレイ
これは平面の割と大きめなディスプレイを使用したことがある方なら分かると思いますが、PhotoshopやLightroomなどの片側にメインの写真が表示されて右側に操作ツールがあるようなソフトを使用している時、ディスプレイに対して正面に座った際に画面の端のほうに見えにくさを感じることがあります。
これは普段から僕が湾曲のウルトラワイドディスプレイで作業しているからかもしれないですが、Studio Displayで作業している際に画面の見えにくさを非常に感じます。
U3421WEは、左右が内側に湾曲している曲面モニターとなっており、どこの位置からディスプレイを見ても視覚焦点がほぼ均一になるようになっています。
また、IPS液晶を採用しているので、湾曲のディスプレイに加えてより見やすくなっています。
Studio DisplayとDellのウルトラワイドモニターU3421WEを比較して
ここからは、Studio DisplayとDellのウルトラワイドモニターU3421WEの両方を使用したからこそ感じた点について紹介していこうと思います。
やっぱりライティング作業にはウルトラワイドモニターが最適
僕は本業はライターとして業務をしており、副業としてブログの執筆をおこなっています。
本業の方もリモートワークのため1日、1週間、1ヶ月のほとんどの時間を、自室のウルトラワイドモニターで作業しています。
前述しているように、僕は普段から3つのウィンドウを表示させているスタイルで作業をしており、その一つ一つが13インチノートPCくらいの作業領域があります。
そのため、それに慣れてしまうとどうしても作業領域が狭く感じてしまい、効率が悪く感じます。
クリエイティブ、エンタメ利用ならStudio Display
クリエイティブ面においてはStudio Displayの圧勝です。
もはや、他のモニターの色が信じられなくなるくらい、Studio Displayの色味は見たそのままを表現できるモニターだと思います。
僕は10年以上iPhoneを使用しており、Appleの色味に慣れてしまっています。
そういったApple好きならではの色味を再現できるのも、Studio Displayのメリットと言えます。
また、映画などのコンテンツ視聴にも最高の環境を作り出してくれます。
一度、Studio Displayで映画を見たら、他のモニターやテレビで見たくなくなるほど高精細なディスプレイと音響設備に圧倒されます。
特に映画好きな僕としては、ただ単純に低音を強くして迫力出すのではなく、セリフがちゃんと聞き取りやすくバランスの取れたオーディオは非常に好感が持てます。
Studio Displayのおすすめできないポイント
こんなに高価なモニターにも関わらず…といった点も多々あるのが、Studio Displayです。
購入するうえで、この点は受け入れる必要があることは認識しておいた方が良いということを紹介します。
HDRには対応していない
Studio Displayは20万円もするモニターにも関わらず、HDRには対応していません。
クリエイティブ・エンタメ利用に最適と前述していますが、HDRコンテンツの制作や試聴といった点では、Studio Displayは不向きです。
上位モデルである「Apple Pro Display XDR」か、他社のモニターを購入することをおすすめします。
付属のThunderboltケーブルが1mと短い
これだけスタイリッシュでおしゃれなモニターなので、ノートPCと横並びでデュアルディスプレイとして使用したり、クラムシェルモードでMacBookを立てかけて使用したりするのがおすすめです。
しかし、付属のThunderboltケーブルが1mと短めなので、接続するMacBookの配置場所が限定されてしまいます。
また、M1チップ搭載のMacBook Pro /MacBook AirやM2 MacBook AirはThunderbolt端子が左側にしかないので、MacBookを左側に置くのは非常に難しいです。
サードパーティ製の製品でも映像出力は可能ですので、Apple公式にこだわらないのであればサードパーティ製のものを使用することをおすすめします。
Apple Studio Displayはハマる人にはハマるそんなモニター
クリエイターの方であったり、常日頃からモニターでコンテンツを視聴したりしている方には、テレビを購入したりするよりかは地上波を見ないのであれば間違いなくおすすめのモニターです。
高精細なディスプレイはクリエイティブの可能性を広げてくれますし、スタイリッシュなデザインは、部屋を一段とおしゃれにしてくれます。
- 超高精細な5K Retinaディプレイ
- クリエイターに最適のモニター
- 空間オーディオにも対応しているスピーカー
- HDRには対応していない
- 付属のThunderboltケーブルが1mと短い