2025年の1月にAladdin Xより新型の超短焦点プロジェクターAladdin Marca Maxが発売されました。
4K Ultra HDの高画質に加え、デザイン性も高く魅力のある製品ですが、価格が40万円近くするので中々購入しづらいのが正直なところです。
一方で、今回紹介するAladdin Marca(アラジンマルカ)は、Aladdin Marca Maxの前モデルという位置づけではあるものの、機能性、デザイン性ともに高い一台となっており、価格も10万台と手の届きやすい価格設定になっています。
本記事ではAladdin Marcaについて詳しくレビューしていきますので、購入する際の参考にしてみてください。

- コンパクトかつ高いデザイン性
- 壁から24cmで100インチの大画面を実現
- 1000ANSIルーメンの高い輝度
- フルHD・HDR10の高画質
- 迫力のある音響設備
- 調整機能が便利
- 豊富なアプリ
- 豊富な接続ポート
- 光源部分が常に露出している
- Netflixは観れるが操作性が微妙
Aladdin Marcaの特徴

Aladdin Marcaは大きく以下の特徴があります。
- コンパクトかつ高いデザイン性
- 壁から24cmで100インチの大画面を実現
- 1000ANSIルーメンの高い輝度
- フルHD・HDR10の高画質
- 迫力のある音響設備
- 調整機能が便利
- 豊富なアプリ
- 豊富な接続ポート
それぞれの特徴について詳しく紹介していきます。
スペック一覧
Aladdin Marcaのスペック
ディスプレイ技術 | DLP |
---|---|
光源 | LED+レーザー |
輝度 | 1000 ANSI |
標準解像度 | 1920 x 1080(フルHD) |
色域カバー率 | DCI P3-82.48%カバー率 |
推奨投影サイズ | 80インチ〜120インチ |
サポートフォーマット | HDR 10/HLG |
スピーカー | 中高音スピーカー8W×2 低音スピーカー15W (実用最大出力31W) |
RAM | 2GB |
ストレージ | 16GB |
システム情報 | Aladdin OS |
遅延 | ゲームモード28ms |
自動台形補正 | 有 |
オートフォーカス | 有 |
凹凸自動補正 | 有 |
壁色自動適応機能 | 有 |
アイ・プロテクション | 有 |
入力ポート | HDMI 2.1×2 (HDMI2対応eARC) USB 2.0×2 DC×1 LAN×1 |
出力ポート | 3.5mmAUDIO ×1 OPTICAL ×1 |
WiFi | 2.4GH/5GH, 802.11a/b/g/n/ac |
Bluthtooth | Bluethooth 5.1 |
ノイズレベル | <32db@1m |
製品サイズ | 427 x 263 x 119 mm |
製品重量 | 5.31kg |
コンパクトかつ高いデザイン性

Aladdin Marcaは、Good Design Award 2023を受賞したこともあるほど、高いデザイン性が特徴的な超短焦点プロジェクターです。
ベージュカラーのファブリック調のようなデザインを採用しており、リビングの中心に置いても目立つことなく、様々な家具と調和するような色合いです。

また、幅42.7cm、高さ11.9cmとコンパクトなサイズ感となっているので、一見プロジェクターと感じさせないデザインだけでなく、コンパクトなサイズ感からも設置場所に馴染むデザインになっています。
壁から24cmで100インチの大画面を実現

超短焦点プロジェクターの特徴でもありますが、壁からわずか24cm離すだけで100インチの大画面を実現することができます。
10cm程度離すだけでも、横幅1.5m以上の70インチもの大画面にすることができるので、僕の視聴環境では十分すぎるほどの大きさです。

ちなみに70インチのテレビを購入すると10万円以上するものも多く、それ以上の大きさにすることができるのコスパは高いようにも感じます。
1000ANSIルーメンの高い輝度

プロジェクターは投影距離が短いほど、高い輝度で投影することできるので、超短焦点プロジェクターは非常に明るく投影することができるといったメリットがあります。
Aladdin Marcaは1000ANSIルーメンと、据え置き型のプロジェクターの中ではそこまで高い数値ではないですが、超短焦点プロジェクターなので非常に明るく投影することができます。
そのため、明るい部屋でも視認性は高く、日中や電気をつけた部屋でも十分使用できるレベルに感じました。

もちろん遮光カーテンなどで光を遮ったほうが視認性は高くなりますが、手軽にいろんな場面で使用したい場合でも問題なく使用できます。
フルHD・HDR10の高画質

Aladdin Marcaは、フルHD画質となっています。
NetflixやPrime Videoなどの動画配信サービスを視聴する分には、十分な画質だと僕は感じました。
また、HDR10にも対応しており、NetflixやPrime Videoなどで対応している作品であれば、より鮮やかな映像を楽しむことも可能です。
迫力のある音響設備

コンテンツを楽しむうえで高画質な映像も大切ですが、音質も重要だと僕は考えます。
Aladdin MarcaにはHarman Kardon社製の8Wの中高音スピーカーが2基と、15Wの低音スピーカーが1基搭載されており、迫力のある音質を実現しています。
特に低音がきちんと効いているので、映画館並みの迫力を感じることができます。
調整機能が便利

自動台形補正やオートフォーカスなどの自動調整機能を搭載しているので、設置したい場所に置くだけで最適な視聴環境を自動で作り出してくれます。
超短焦点プロジェクターは一般的なプロジェクターと異なり、置き場所の柔軟性が低いので、真っ直ぐに設置したつもり意外と曲がっていたりするのですが、自動台形補正で一瞬で真っ直ぐ綺麗な四角形にしてくれます。
設定アプリから調整することができるので、設置場所が決まったら自動台形補正とオートフォーカスはやっておくと安心です。
豊富なアプリ

Aladdin Xのプロジェクターの特徴ともいえるのが、独自のAladdin OSです。
プロジェクターによくあるAndroid TVやGoogle TVと異なり独自のOSとなり、オリジナルのアプリをダウンロードすることができます。
特にお子さん向けのアプリが豊富で、スイカゲームや世界の絵本、マジカルスケッチといった家族みんなで楽しめるコンテンツが豊富になっています。


また、YouTubeやPrime Video、Netflix、Twitchといった主要な動画配信サービスのアプリは網羅されています。

個人的にはゲームの配信をよく観ることがあるので、Twitchが観れるのは非常に嬉しいポイントです。
さらには、ピクセラの「Xit-Air120CW-Z」やバッファローの「nasne」などを使用し、DiXiM Playというアプリ経由でテレビ番組の視聴も可能です。

豊富な接続ポート

接続ポートも豊富です。
- HDMI 2.1×2(HDMI2対応eARC)
- USB 2.0×2
- DC×1
- LAN×1
- 3.5mmAUDIO ×1
- OPTICAL ×1
ゲーム機を接続したり、Blu-rayプレイヤーを接続して大画面でライブ映像を楽しむことも可能です。
HDMIの1つはeARCに対応しているので、サウンドバーなどを接続することも可能です。
また、Bluetooth接続にも対応しているので、スマートフォンを接続してプロジェクターのスピーカーで音楽を流すことも可能ですし、イヤホンやヘッドホンを接続してプロジェクターを独り占めすることも可能です。
Aladdin Marcaの気になるポイント・デメリット
Aladdin Marcaをしばらく使用していて気になるポイントがいくつかあったので紹介します。
光源部分が常に露出している

上位モデルのAladdin Marca Maxは電源をオフにすると、光源部分がスライドして隠れるような仕組みですが、Aladdin Marcaは常に光源が露出しています。
これによりホコリが溜まってしまうことがありますし、万が一固いものを落としてしまった際に傷がついてしまうことも考えられます。
この点は、上位モデルのAladdin Marca Maxの方が機能面で勝っていると思います。

Netflixは観れるが操作性が微妙

Netflixの公認のアプリはありますが、マウスカーソルをリモコンで操作するという非常に操作しにくいアプリになっています。
日頃からNetflixをよく観る方は操作性の悪さにストレスを感じるかもしれないです。
Amazon Fire TV Stick HDならAmazonのセール時に5,000円以下で購入することができるので、Netflixの使用状況に応じては、ストリーミングデバイスなどの購入を検討したほうが良いです。

Aladdin Marcaは10万円台で購入できる高コスパの超短焦点プロジェクター

従来のプロジェクターも所持していますが、正直超短焦点プロジェクターの設置のしやすは従来のプロジェクターと比較しても段違いに楽です。
また、超短焦点プロジェクターは高価で手が出しにくいですが、Aladdin Marcaなら10万円台で購入することができます。
画質も明るさも十分ですし、アプリも豊富、外部機器を接続すればテレビやゲームもできる優れものの一台と言えるでしょう。
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