生活の質(QOL)が大きく上がるアイテムが、プロジェクターを導入することだと僕は考えています。
ただ、プロジェクターといってもスペースを用意するのが面倒であったり、10万円近くする高価ものでしたり、中々導入するのが難しかったりもします。
今回紹介するXGIMIの「Elfin Flip Pro」は、バッテリー内蔵でどこでも使用しやすく、角度調整ができるスタンドで三脚などを必要せず投影が可能です。
また、定価6万円で販売されておりAmazonのセールなどを活用すると4万円台で購入することもでき、高コスパなプロジェクターとなっています。
それでは「Elfin Flip Pro」を詳しくレビューしていきます。

- 本棚にも収まるコンパクトなサイズ感
- 角度を調整することで寝ながらでも視聴可能
- フルHD、400ISOルーメン、HRD10に対応した解像度
- 最大150インチの大画面を実現
- 便利な自動補正機能ですぐに視聴可能
- バッテリー内蔵でコードレスで使用可能
- 必要十分な入力端子
- Netflixのライセンス認証で手軽に楽しめる
- 使用できるアプリに限りがある
- ケーブルの取り回しが少し不便
XGIMI Elfin Flip Proの特徴

Elfin Flip Proは大きく以下の特徴があります。
- 本棚にも収まるコンパクトなサイズ感
- 角度を調整することで寝ながらでも視聴可能
- フルHD、400ISOルーメン、HRD10に対応した解像度
- 最大150インチの大画面
- 便利な自動補正機能
- バッテリー内蔵でコードレスで使用可能
- 必要十分な入力端子
- Netflixのライセンス認証で手軽に楽しめる
それぞれの特徴について詳しく紹介します。
XGIMI Elfin Flip Proのスペック一覧
Elfin Flip Proのスペックを前モデルのElfinと比較します。
XGIMI Elfin Flip Proのスペックを前モデルのElfinと比較
Elfin Flip Pro | Elfin | |
---|---|---|
ディスプレイ | ||
ディスプレイ技術 | DLP | DLP |
標準解像度 | 1920 × 1080ピクセル | 1920 × 1080ピクセル |
輝度 | 400 ISOルーメン | 600 ISOルーメン |
色域 | Rec.709 113% | - |
対応形式 | HDR 10 | HDR 10 |
低遅延 | ゲームモード ≤ 26.3ミリ秒 (自動台形補正機能オフ) | ゲームモードブースト 低遅延 26.5msまで短縮(Game Mode Boost Low Latency Down to 26.5ms) |
システム | ||
CPU | MT9660 | MT9629 |
RAM | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 16GB |
自動設定 | ||
自動台形補正 | 対応 | 対応 |
スクリーンへの自動アジャスト | 対応 | 対応 |
デジタルズーム | 対応 | 対応 |
障害物自動回避 | 対応 | 対応 |
フォーカス | オートフォーカス | オートフォーカス |
オーディオ | ||
スピーカー | 2 x 3W | 2 x 3W |
ドルビーオーディオ | 対応 | 対応 |
ドルビーデジタル(DD) | 対応 | 対応 |
接続性 | ||
Wi-Fi | Wifi 5 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n/ac | Dual-band 2.4/5GHz,802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.0/BLE |
入力端子 | HDMI x 1 USB x 1 DC x 1 | DC × 1 HDMI (eARC対応) x 1 USB × 1 |
寸法 | ||
製品サイズ(高さ × 幅 × 奥行き) | 235 x 218 x 64 mm | 48 x 192 x 194 mm |
製品重量 | 1.42 kg | 0.9 kg |
本棚にも収まるコンパクトなサイズ感

Elfin Flip Proは、コンパクトなサイズ感が特徴的です。
高さ23.5cm、幅6.4cmと本棚にもすっぽりと収まるサイズ感になっています。
持った感じ、辞書と同じくらいの感覚です。
そのため収納場所に困らず、必要ないときはちょっとした空いたスペースに収納することができるので、手軽に出し入れすることができます。
色合いもベージュと淡い色合いですので、インテリアに馴染むデザインとなっています。

角度を調整することで寝ながらでも視聴可能

Elfin Flip Proの最大の特徴は一体型のスタンドになります。
プロジェクターは投影する際に三脚などを使用して高さを付けたり角度をつける必要がありますが、Elfin Flip Proの一体型のスタンドでElfin Flip Pro単体で角度調整することができます。
最大150度までの角度調整が可能ですので、天井に向けて投影することで寝ながらでも視聴することが可能になっています。


リビングや寝室、様々な場所で手軽に使用できるようになっています。
フルHD、400ISOルーメン、HRD10に対応した解像度

Elfin Flip ProはフルHDかつHDR10の明るく高精細な映像投影が可能になっています。
投影輝度は400ISOルーメンと、近年のプロジェクターの中では少し物足りないようにも感じますが、HDR10に対応しているためか明るく高精細な印象です。
YouTubeやPrime Video、Netflixなどいろいろなコンテンツを快適に楽しむことができます。
最大150インチの大画面

コンパクトなサイズ感からは想像できませんが、最大150インチの大画面を実現することができます。
僕の家では投影面から2mほど離すことができるのですが、それでも80インチほどの大画面を実現することができます。
また、2x3Wのスピーカーも搭載しているので、迫力のある音質でコンテンツを楽しむことができます。
まるで映画館のような環境を簡単に作ることができます。
便利な自動補正機能
XGIMIのプロジェクターは過去にいくつか使用したことがあるのですが、自動補正機能の素晴らしさにはいつも驚かされます。
特に僕が便利に感じているのが自動台形補正、オートフォーカス、障害物自動回避の3機能です。
自動台形補正

自動台形補正は投影面に対して角度ある場所から投影した際も、正面に自動的に補正してくれる機能です。
例えば、距離をとるためであったり、プロジェクターの陰にならないように斜めに設置した際も、自動的に補正してくれるので、ポンと設置して電源を入れるだけで視聴に最適になるように調整してくれるので非常に便利です。
オートフォーカス

オートフォーカス機能はその名の通り自動的にフォーカスを調整してくれる機能になります。
コンパクトなプロジェクターだけに定位置に設置することなく、様々な場所で使用したり、都度取り出して設置することもあると思いますが、そのたびにフォーカスを調整するのは面倒だったりします。
オートフォーカス機能が搭載されているので、ボタン一つで簡単に調整することができます。
障害物自動回避

障害物自動回避は天井などに投影する際に便利な機能です。
天井はもともと電球が設置されていたり、家によっては排気口があったりと色々な障害物があったりしますが、その障害物を自動的によけて投影してくれます。
自動台形補正やオートフォーカスは他社のプロジェクターにも多くある機能ですが、この機能はXGIMIのプロジェクターならではの機能でもあるので、Elfin Flip Proの利便性を格段に上げてくれています。
バッテリー内蔵でコードレスで使用可能

Elfin Flip Proは、バッテリーを内蔵したポータブルプロジェクターと呼ばれるプロジェクターです。
省エネモード使用時に最大2時間の動画再生が可能ですので、家の中だけでなくアウトドアの際などにも活用することができます。
必要十分な入力端子

HDMIとUSB-Aが1つずつ搭載しているので、ゲーム機であったりFire TVのようなストリーミングデバイスなどを接続することができます。
また、低遅延のゲームモードを搭載しているので、Switchなどのゲームを繋いで大画面でゲームを楽しめます。
一方で、ゲームモード使用時は自動台形補正機能が使用できないので、正面から投影する必要があるので注意が必要です。
Netflixのライセンス認証で手軽に楽しめる

プロジェクターの中にはNetflixが観られないプロジェクターも多くある中で、Netflixの公式ライセンスを取得しているのでリモコンのボタンをワンタッチするだけで視聴することができます。
UIも他社でよくあるPCのようなUIではなく、Prime Videoなどと同じような操作感でコンテンツを選ぶことができます。
XGIMI Elfin Flip Proの気になるポイント・デメリット
Elfin Flip Proをしばらく使用していて気になるポイントがいくつかあったので紹介します。
使用できるアプリに限りがある

NetflixやPrime Video、U-NEXTなど動画配信系の主要なサービスは揃っていますが、Android TVやGoogle TVには非対応なのでダウンロードできるアプリには限りがあります。
動画配信サービスのみならず、例えばDiXiM Playというアプリを使用できれば、バッファローの「nasne」などのチューナーを経由してテレビを大画面で楽しむこともできますが、DiXiM Playもダウウンロードすることができません。
一方で、前述しているようにHDMIポートを搭載しているので、Fire TVなどのストリーミングデバイスを接続することでほとんどのアプリを使用することができるようになります。
Elfin Flip Proの購入を検討されている方は、Fire TVなどのストリーミングデバイスを合わせて購入することをおすすめします。

ケーブルの取り回しが少し不便

本体の底面部に電源用のケーブルを接続する形になるので、天井への投影時など角度をつける際はケーブルの取り回しに若干苦労します。
Elfin Flip Proはバッテリーでも駆動しますので、天井投影時はバッテリー駆動にしたほうが使用しやすいと思われます。
XGIMI Elfin Flip Proは理想のプロジェクター

Elfin Flip Proをしばらく使用してきましたが、価格、機能性、Netflixが純正アプリで観られる点など、理想的なプロジェクターだと僕は思います。
コンパクトなサイズ感なので設置場所や収納にも困らず、これ以上にない製品です。
毎週末、Elfin Flip Proで映画を観るのが楽しみになりましたし、今後も一緒に生活の一部にしていきたいと思える、そんな製品です。
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