ゲーミングPCとNintendo SwitchやPS4、PS5などのゲーム機でクロスプレイに対応したゲームをする際に、一番障壁となるのがボイスチャットをどうするかです。
Nintendo SwitchやPlayStationなどはゲーム内のボイスチャットを使用し、PCでは主にディスコードなどを使用します。
これらはどちらか一方にしか対応しておらず、PCとゲーム機でボイスチャットを繋ぎながらゲームをするには一方がゲーム音とボイスチャットの両方を同時に聞く必要があります。
かく言う僕もゲーミングPCを所持していながら、PS4の友人と一緒にゲームをやることが多くあり、その時にゲーム音とボイスチャットの両方を聞く方法がないか探していました。
そんな時に出会ったのが、SteelSeriesの「Arctis Nova 7」です。
Arctis Nova 7はBluetooth接続とUSB-Cドングルを使用した2通りの接続ができ、なんと同時接続にも対応しています。
それでは、Arctis Nova 7を詳しくレビューしていきます。
- PCとスマホ、ゲームとスマホの2台同時接続が可能
- 360°の音が聞こえる設計
- ノイズキャンセリング付きマイク搭載
- 快適な装着感
- 直感的なボタンコントロール
- 充実したイコライザー機能(PCのみ)
- 大きすぎる
Arctis Nova 7の特徴
Arctis Nova 7は大きく以下の特徴があります。
- PCとスマホ、ゲームとスマホの2台同時接続が可能
- 360°の音が聞こえる設計
- ノイズキャンセリング付きマイク搭載
- 快適な装着感
- 直感的なボタンコントロール
- 充実したイコライザー機能(PCのみ)
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
PCとスマホ、ゲームとスマホの2台同時接続
Arctis Nova 7は、PCとスマートフォン、Nintendo SwitchやPS5のようなゲーム機とスマートフォンのように、2つのデバイスに同時に接続することができます。
従来、PC同士でボイスチャットを繋ぐ時はDiscordなどを使用しますが、SwitchやPlayStationではDiscordが使用できないのでボイスチャットを使用できません。
※PS5ではDiscord対応可能
その場合、ゲーム音はPCで聞き、ボイスチャットはLINEなどで繋ぐかPlayStationの場合は「PS App」があるのでそこでボイスチャットを繋ぐ必要があります。
理論上はその方法でボイスチャットを繋ぎつつ、ゲーム音を聞くことができるのですが、イヤホンやヘッドホンを2つ同時に繋ぐ必要があります。
Arctis Nova 7は、USB-Cドングルが付属しており、ドングルをPCやゲーム機、Bluetoothでスマートフォンと接続することで、2台のデバイスに同時に接続できます。
1つのヘッドホンでゲーム音とボイスチャットを同時に聴くことができるので、非常に便利です。
360°の音が聞こえる設計
Arctis Nova 7は360° Spatial Audioに対応しており、FPSなどにおける敵の足音を聞きやすくなっています。
僕はAPEX Legensをプレイするのですが、これまで使用していた数千円のイヤホンよりも格段に敵の足音が聞きやすくなり、建物内に敵がいることや壁の裏にいる敵の位置がわかるようになりました。
一緒にプレイしていた友人よりも敵の音を早く聞き分けることもできているので、Arctis Nova 7の360° Spatial Audioは強力です。
ノイズキャンセリング付きマイク搭載
ボイスチャットを繋いでするようなゲームにおいて大事なのが状況報告です。
敵の位置や自身の行動を明確に相手に伝える必要があります。
Arctis Nova 7は左側のイヤーカップに収納できるマイクを搭載しており、AIを搭載したノイズキャンセリングマイクロフォンなので、キーボードの打鍵音や周囲のノイズを除去してくれます。
どのデバイスに接続しても最大で25dBノイズを低減することができるので、配信などにおいても使用できるレベルです。
実際にArctis Nova 7のマイクを使用して収録した音声がこちらです。
内蔵マイクとは思えないほど、クリアに音声を聴くことができます。
快適な装着感
Arctis Nova 7は、長時間装着していても快適に過ごせるように設計されています。
サイズを調節する伸縮アームは無段階で調整が可能で、さらに中央のバンドで安定性とヘッドホンの重さによる頭部の痛みを軽減してくれます。
また、イヤーパッドは低反発素材になっておりメッシュ素材なので通気性も抜群で長時間装着していても違和感を感じることはありません。
実際に12時間近くArctis Nova 7を装着してゲームをしていたのですが、全く疲れることがなかったです。
ボタンコントロール
左右に搭載されているダイアルにより、音量を瞬時に調整することができます。
設定画面などを開く必要がないので、ゲームの最中でも簡単に音量の調整が可能です。
また、対応しているアプリなら全体の音量だけでなくボイスチャットとゲーム音のどちらか一方の音量を調整することができるので、ゲーム音はちょうど良いけどボイスの音量が小さいといった時でもバランス調整ができます。
充実したイコライザー機能(PCのみ)
PCのみの機能になりますが、「SteelSeries GG」というソフトウェアを使用することで、イコライザー機能を使用することができます。
僕は主にAPEXをプレイする際にArctis Nova 7を使用しているのですが、銃撃音の高い音が耳にささるように感じ、高音域を少しだけ下げて設定しています。
これにより長時間ゲームをプレイしていても快適に遊ぶことができています。
また、イコライザーで設定したプリセットを保存しておくことも可能ですので、ゲームタイトルごとに保存しておくことでゲームに合わせた設定に瞬時に変更することも可能です。
Arctis Nova 7の気になるポイント:大きすぎる
Arctis Nova 7を使用していて気になるポイントが一つだけあります。
それは、サイズが大きすぎる点です。
僕は一般的な男性と比較して頭のサイズが小さいですが、それにしてもArctis Nova 7は大きすぎます。
海外の製品なので日本人のサイズに調整されていないかもしれないですが、他社のヘッドセットで大きすぎると感じたことはあまりありません。
中央のバンドでどうにかサイズ調整をして使用していますが、過度に頭を動かすとずれてしまうのでお子さんなどに購入する際は、サイズをあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
SteelSeries Arctis Nova 7は同時接続ができる神ヘッドセット
これまで僕は友人とゲームをする際は、イヤホンをしてその上からヘッドホンをするという強行手段でゲーム音とボイスチャットを両立させていました。
しかし、ゲーム音かボイスチャットどちらかの音が聞こえずらく、また快適性も皆無でした。
Arctis Nova 7を購入してから、友人とゲームをする際もゲーム音もボイス音も快適に聞こえますし、装着感も快適です。
まさに神ヘッドセットです。