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その素晴らしさに何度でも見返したくなるドラマ「アンナチュラル」

目次

作品概要

「アンナチュラル」を久々に観返した。
2回目であったが最高に素晴らしいドラマだと思ったので紹介したいと思う。

「アンナチュラル」は、2018年1月12日~3月16日の期間、金曜の夜10時放送枠にTBS系で放送されたドラマである。

主演は石原さとみが務め、 井浦新、窪田正孝、市川実日子、薬師丸ひろ子、松重豊が脇を固めた。

画像引用元:公式ホームページより

キャストもなかなか豪華なのだが、スタッフもかなり豪華である。
演出に塚原あゆ子、プロデューサーに新井順子、脚本に野木亜紀子という、TBSドラマにおける女3銃士のような3人が参加している。

それぞれ3人が過去に手掛けてきた作品はどれも女性的な感性なのか、個性的な作風で、多くのドラマファンを魅了してきている。

近年では、塚原あゆこは「グランメゾン東京」「中学聖日記」「リバース」「重版出来!」などの作品を手がけ、映画「コーヒーが冷めないうちに」にて映画監督デビューしている。

新井順子は 「わたし、定時で帰ります。」「中学聖日記」「リバース」「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」を手がけ、野木亜紀子は超ヒットを記録した「逃げるは恥だが役に立つ」に加え、「獣になれない私たち」「重版出来!」「空飛ぶ広報室」などを手掛けている。
2020年7月放送の「MIU404」も、新井順子&塚原あゆこ&野木亜希子のトリオである。

ちなみに、「中学生日記」や「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」などは脚本が金子ありさに変わり、それもまたTBSドラマにおける女3銃士だと僕は考えている。

平均視聴率は11.1%であり、10%を超えることも難しいと言われている現代で、高視聴率となった。

業界でも高く評価され、第55回ギャラクシー賞や第96回ザテレビジョンドラマアカデミー賞など多くの賞レースで高く評価された。

また、このドラマの主題歌に使用された米津玄師の「Lemon」は誰もが知る名曲になった。

画像引用元:公式ホームページより

作品内容

本作は、野木亜紀子によるオリジナル脚本である。
設立して2年弱の不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)= 通称UDIラボという架空の研究機関を舞台に、物語が繰り広げられる。

日本における不自然死の8割以上が解剖されない先進国の中で最低の水準という設定で、石原さとみ演じる、法医解剖医である三澄ミコトが様々な不自然死を遂げた遺体に向き合いながら、遺族や関係者と共に死を乗り越える話である。

画像引用元:公式ホームページより

「なぜ、この人は死んでしまったのか」「なぜ死ななければならなかったのか」
死んでしまった人に対しては何もできないが、遺族に対して本当のことを知らせられる。

遺族の未来のために法医学はあるということをミコトは大切にしており、「法医学は未来のためのもの」という意識で仕事をしている。

そういった、ミコトの想いに心が熱くなる場面も多くある。

毎話登場するゲストが中心となって物語が進むのでテンポもよく、10話通して進む主軸の物語もあるので、一気に観てしまえる。

あらすじ

不自然死を遂げた遺体を解剖し、本当の死因を解明すべく法医解剖医としてUDIラボで働く三澄ミコト(石原さとみ)。
彼女は、幼いころに一家心中により家族を失っていることから、人の死に対して強いこだわりを持っている。
UDIラボには、毎日にように不自然な死を迎えた遺体が運ばれ、ミコトはその遺体と取り巻く関係者の苦悩に真摯に向き合いながら過ごしている。
ある日、同僚の中堂系(井浦新)の不自然な行動から、中堂の恋人が8年前に殺害されたことを知る。
過去にとらわれ、時に殺害に加担しようとする中堂に対し、ミコトは中堂がとらわれている事件を解決して中堂を止めようとする。
徐々に見えてくる真相にミコト、中堂はどう向き合っていくのか…。

みどころ

やはり「死」をテーマにしているドラマだけあって、言葉の一つ一つがとても重く、心に刺さる名言やセリフも多くある。

5話より

「考えたことがあるか?
永遠に答えの出ない問いを繰り返す人生。
今結論を出さなければ、もう二度と、この人物がどうして死んだのかを知ることは出来ない。
今、調べなければ、永遠に答えの出ない問いに一生向き合い続けなきゃならない。
そういうやつを一人でも減らすのが、法医学の仕事なんじゃないのか?」

画像引用元:公式ホームページより

中堂がミコトにいったセリフ。恋人を失った中堂だからこそ言えるセリフである。

7話より

「あなたが死んで何になるの?
あなたを苦しめた人の名前を遺書に残して、それが何?
彼らはきっと、転校して、名前を変えて、新しい人生を生きていくの。
あなたの人生を奪ったことなんて、すっかり忘れて生きていくの。
あなたが命を差し出しても、あなたの痛みは、決して彼らに届かない。
それでも死ぬの?
あなたの人生は、あなたのものだよ。」

画像引用元:公式ホームページより

いじめをテーマにした回でミコトが自殺をしようとした少年にいうセリフ。
誹謗中傷で話題になっている今だからこそ、心に刺さるセリフである。

「死んだやつは答えてくれない。
この先も。
許されるように生きろ。」

これも6話で、中堂が少年にいうセリフ。
5話同様に、恋人を無くした中堂がいうセリフだからこそ、意味のあるセリフになっている。

8話より

「会いたいって思いが死者に会わせるなら、俺は思いが足りないんだな。。」

画像引用元:公式ホームページより

物語が進むにつれて人間味が増していく中堂に、より視聴者がひきつけられるセリフだと思う。

1話&最終話より

「法医学は未来を守るための仕事。」

画像引用元:公式ホームページより

これは、ミコトのモットーであり、物語の主軸となっているセリフである。

まとめ

法医学という普段は耳にすることも少なく、ニッチな世界にフィーチャーにしているドラマだからこそ、発見も多くおもしろく観ることができる。
きっと、脚本を書くにあたり事前の取材も非常に大変だったと思われる。

続編を望む声を多く聞くので、いつかまたシーズン2という形で「アンナチュラル」と再会したい。

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