iPhoneとiPadのように、スマートフォンだけでなく、タブレットの回線も契約をしている方も少なくはないのでなないだろうか。
そんな時、2重に回線料金がかかってはいないだろうか。
また、スマートフォンを大容量プランで契約し、テザリングでタブレットやノートPCに接続している方もいると思う。
でも、速度が遅くてイライラしたことはないだろうか。
そんな、複数デバイスでインターネットを利用する方におすすめなのが、クラウドWi-Fiである。
クラウドWi-Fiとは、通常のポケットWi-Fiのように持ち運びができるWi-Fiながら、SIMカードを利用した通信ではなくクラウド上のサーバーと接続をして通信を行う次世代のポケットWi-Fiである。
今回は、実際にクラウドWi-Fiを契約してみて、速度など色々と検証してみたので、クラウドWi-Fi選びの参考になれば幸いである。
クラウドWi-Fiの特徴
クラウドWi-Fiには以下の4つの特徴がある。
- 次世代の通信規格「クラウドWi-Fi」に対応
- 20GB〜100GBまでのプランから選択可能
- 世界134ヶ国で利用可能
- 即日発送可能
- 契約期間、解約金の縛りがない
それぞれの特徴を詳しく紹介していく。
次世代の通信規格「クラウドWi-Fi」に対応
僕自身も「クラウドWi-Fi」という言葉を初めて聞いたので、そもそもクラウドWi-Fiとは?なんなのか説明しようと思う。
通常のポケットWi-Fiは、スマートフォンと同様にSIMカードを本体に差し込み、通信事業者の基地局から飛ばされる電波を受信する仕組みとなっている。
通信事業者ごとの基地局に接続するため、電波の繋がりにくい場所なども存在する。
一方クラウドWi-Fiは、Wi-Fi本体にSIMカードを接続することはなく、クラウドサーバー上にある「クラウドSIM」に接続する。
クラウド上には複数の通信事業者(ドコモ/au/ソフトバンク)のSIMカードがあり、その時々に最適な通信事業者の回線と接続するので、快適な通信が可能になる。
また、通常のポケットWi-Fiは月の使用量だけでなく、日毎にも通信利用量の制限がかけられている場合も多くあるが、クラウドWi-Fiなら1日毎の制限は無制限である。
20GB〜100GBまでのプランから選択可能
利用プランは、最小20GB〜最大100GBから選択可能である。
20GBのプランは2,580円(税込み)となっており、大手キャリアのサブブランドであるLINEMO、povo、ahamoと比較しても最安である。
SIMフリーのスマートフォンを購入して、クラウドWi-Fiでネット環境を構築するということも可能である。
また、100GBプランにしても月額料はたったの3,718円(税込み)となっており、プロバイダと契約するよりも工事が必要ないので手軽にお得にネット環境を構築することが可能である。
100GBプラン | 50GBプラン/20GBプラン | |
貸出端末 | U3 | U2s |
重量 | 125g | 149g |
サイズ | 126mm × 66mm × 10mm | 127mm x 140mm x 66mm |
連続使用可能時間 | 12 時間 | 約12時間 |
最大通信速度 | 下り速度 最大150Mbps、上り速度 最大50Mbps | 下り速度 最大150Mbps、上り速度 最大50Mbps |
最大接続台数 | 10台 | 5台 |
充電ポート | USB Type-C | Micro USB |
バッテリー容量 | 3000mAh | 3,500mAh |
CPU | QUALCOMM QM215 | Spreadtrum SC9850K |
料金(税込み) | 3,718円 | 2,980円/2,580円 |
世界134ヶ国で利用可能
ポケットWi-Fiを借りる一つの理由として海外旅行や出張時に必要というパターンがあると思う。
クラウドWi-Fiなら、面倒な手続きは必要とせずに電源を入れるだけで使用可能である。
また、利用料金も700円/日となっており、通常の月額料金にプラスするだけで利用することができる。
一般的なレンタルWi-Fiは使用しない日でも料金がかかってしまうが、クラウドWi-Fiなら使用しない日は料金がかからないので海外でもお得に利用できるのもポイントである。
1日1GBまでの容量制限はあるものの、低速モードでも384Kbpsで利用可能なので、動画視聴などの重たいデータを扱わなければサクサクとネット環境を利用することが可能である。
即日発送可能
引っ越したばかりでネット環境の整備ができていない、急に来週から海外出張が決まった、なんてことも考えらる。
クラウドWi-Fiは、14時までに申し込みを完了させれば、即日発送も可能である。
急にWi-Fi環境が必要になった時はクラウドWi-Fiと覚えておくと良いだろう。
契約期間、解約料金の縛りがない
ここまで、クラウドWi-Fiの特徴を紹介してきて、気になるから試してみたいと思った方も少なくはないだろうか。
クラウドWi-Fiなら、契約期間の縛りがなく、解約金も一切発生しないので、お試しでも利用も安心である。
とりあえず契約してみて、満足いかなかったら解約することもできるので、今のポケットWi-Fiに満足できていない方は試してみるのもありだと思う。
クラウドWi-Fiの実機レビュー
カフェでよく作業をすることもあり、実際にクラウドWi-Fiを借りてみた。
契約期間の縛りがなく、解約金もかからないので気軽に借りられる、また即日発送なので気になる時にすぐ借りれるのが非常に便利である。
今回僕は、以下の点をポイントにクラウドWi-Fiを評価してみた。
- 通信速度
- 持ち運びやすさ
Wi-Fiとして重要な通信速度を1日の生活の中で確認してみた。
また、常に持ち運ぶことを想定しているので、重量や大きさ、電池持ちなどを実際に利用して確かめてみた。
クラウドWi-Fiの通信速度
実際に一日中クラウドWi-Fiを使用してみた。
通勤時の利用
朝の通勤時はよくスマートフォンを使用してYouTubeで動画を見ながら出社している。
その際の平均速度は10Mbpsくらいであった。
実際、フルHD画質で動画を視聴していると、たまにクルクルと止まってしまうこともあったが基本的には快適に動画を視聴することができた。
昼食時にカフェで利用
昼食時には、カフェで作業をしながらお昼を取ることもある。
PCでの計測だからなのか、平均して20Mbps前後であった。
WordPressを使用しての作業や、ストリーミングで音楽をききながらであっても問題なくサクサク作業することができた。
夜は家で動画視聴
帰宅後は、家で動画視聴することがよくある。
100GBのプランであれば動画視聴も1ヶ月で100時間ほど可能である。
自宅のPCでNETFLIXを視聴したのだが、一度も途切れることなく視聴することができた。
以上のことからクラウドWi-Fiは、スマホやPCでの動画視聴、またメールやWordPressのようなオンライン上での作業も問題なく行うことができるとわかる。
持ち運びやすさ
クラウドWi-FiはポケットWiFiなので、基本的には外で利用することを想定としている。
なので、非常に軽量かつコンパクトなサイズ感である。
100GBプランの貸出機U3は、僕の所持しているiPhone12 miniよりも一回りほど小さく、薄さもわずか10mmとかなりコンパクトである。
また、重量もわずか125gと卵2個分ほどしかなく、毎日持ち運んでいても全然苦にならない重さである。
先日レビューしたCIOのモバイルバッテリーですら176gなので、非常に軽いということがわかる。
リモートワーク時の利用は可能なのか
家の通信環境が十分ではなく、リモートワーク時の通信環境としてクラウドWi-Fiの契約を考えている方もいるだろう。
メールなどの事務作業はそれほど通信量が多くないので問題なく利用することができるが、リモートワーク時のテレビ会議にも利用することができるのか気になるところ。
実際に、PCとスマートフォン、またiPadを使用して疑似的なテレビ会議を行ってみた。
PCの通信環境はクラウドWi-Fi、スマホとiPadは自宅のWi-Fiに接続してみた。
30分ほど繋ぎっぱなしにし、画面共有なども行ってみたが、電波が途切れることもなく、ストレスフリーでテレビ会議を行うことができた。
クラウドWi-Fiは固定Wi-Fiの代わりになるのか
導入も手軽で100GBなど容量が大きいプランもあるので、家の固定WiFiとして使用を考えている方もいるのではないだろうか。
結論から言うと、家の固定Wi-Fiの代わりにはなるが使用用途によっては回線の契約をした方が良いと言える。
僕は賃貸の契約時にオプションで付属している無料のWi-Fiを普段は使用しているのだが、それでも速度は平均して200Mbps程度である。
クラウドWi-Fiの速度は最大でも150Mbpsが限界であり、僕の環境では平均値が20〜30Mbps程度だったので固定WiFiの速度には及ばない。
前述している通り動画鑑賞や簡単なPCでの作業であれば問題ないが、オンラインゲームでの使用や頻繁に動画をダウンロードするような方は固定Wi-Fiを契約した方が良いと思われる。
クラウドWi-Fiはこんな人におすすめ
実際にクラウドWi-Fiを借りてみて、実機レビューを行ってきた。
僕の利用環境では全く問題なく利用することができた。
動画視聴、WordPressを使用しての作業、テレビ会議どれもノンストレスであった。
家でも外でも通信量を気にすることなく利用したいという方は、クラウドWi-Fiはおすすめである。
また、昨今はオンライン授業やテレワーク、リモートワークなど、家族と共同ではなく個人で利用したいシチュエーションも増えてきている。
大事なシチュエーションで音声や映像が途切れてしまわないように、個人で利用する回線が一つあっても良いかもしれない。
自身の環境に合わなかった場合も即時に解約できるのも利点ではあるので、一度試してみてはいかがだろうか。