皆さん、家のWi-Fiの環境に満足できているだろうか?
Wi-Fiというのは、壁や電化製品など様々な障害物に干渉することで、どんどん電波の行き渡りが悪くなってしまうものである。
なので、Wi-Fiルーターから距離のある寝室や書斎などでは、様々な障壁があり通信環境が不安定になってしまうなんてことがある。
複数台のWi-Fiを用意することで通信環境を拡張することも可能だが、部屋を移動するたびにIDを切り替えるのは面倒である。
僕自身は、一人暮らしなのでそこまで大きな家ではないが、やはり長風呂をしながらYouTubeや映画鑑賞をしていたりすると、電波の入りが悪く、画質が悪くなってしまったり、最悪の場合、途中で止まってしまうなんてこともある。
そんな時に活躍するのが、Wi-Fiの中継器である。
中継器は、Wi-Fiの範囲を広げて、Wi-Fiルーターから遠くの部屋にまで、通信環境を拡張することができるアイテムである。
今回紹介するTP-LinkのWi-Fi 6中継器「RE600X」は、Wi-Fi環境を拡張してくれるだけでなく、Wi-FiのIDを切り替えることなく家中どこへでもWi-Fiの電波を拡張することが可能である。
また、中継機本体にギガビットに対応しているイーサネットポートを搭載しているので、Wi-Fi本体から遠くにある部屋でも有線接続が可能になり、安定した通信環境を求めるWEB会議やオンラインゲームなどでも安心して使用することが可能である。
本体は無駄な装飾やアンテナもないため、スタイリッシュで部屋に馴染みやすいのも魅力である。
それでは早速、TP-LinkのWi-Fi 6中継器「RE600X」をレビューしていく。
- Wi-Fi6に対応
- ギガビットに対応したイーサネットポート搭載
- 一つのIDで複数のWi-Fiと接続可能
- 薄く、スタイリッシュなデザイン
- アプリで簡単に設定可能
- 少し大きい
TP-Link「RE600X」の特徴
TP-Link「RE600X」は、Wi-Fi6に対応した中継器、ギガビットに対応したイーサネットポート、スタイリッシュなデザインといった特徴がある。
最新規格のWiFi 6テクノロジーに対応した中継器
以前「コスパ最強!1万円以下でWi-Fi6に対応した無線LANルーター TP-Link Archer AX20を徹底レビュー」でも紹介しているが、Wi-Fi6はより高速化かつ、より多くの端末との接続が可能になった最新の通信規格である。
[su_quote cite=”Wi-Fi6(11ax)とは?” url=”https://www.tp-link.com/jp/wifi6/”]Wi-Fi6は新世代のWi-Fiテクノロジーで、AX Wi-Fiや802.11axとも呼ばれています。Wi-Fi6の大きな特徴はより高速になった通信速度とより多くの端末との通信が可能になった点です。VRや4Kの動画など大容量の通信が必要な端末があったり、IoT機器等が大量にWi-Fi接続されている場合はWi-Fi6に対応したルーターは最善の選択肢となり得ます。[/su_quote]
TP-Link「RE600X」はWiFi 6に対応しているため、メイン機の通信環境を一切減少させることなく、家の隅々まで高速で通信可能な電波を行き渡らすことが可能である。
また、TP-Link OneMeshに対応しているので、一つのIDで家中どこにいても複数のWi-Fiや中継機に接続することが可能である。
たとえば、3階建ての一軒家に住んでいるとして、2階のリビングにWi-Fiを設置したとする。
その場合、電波が届くのはせいぜい2階の部屋全体くらいで、1階や3階へは電波が届きにくくなってしまうのが通常である。
そこで、3階にある寝室や書斎、1階のお風呂場へは電波が届かず、別のWi-Fiを導入することもあると思う。
そんな時に面倒なのが、部屋を移動するたびにWi-Fiを切り替える必要があるということ。
TP-Link OneMeshに対応したモデルであれば、ルーターも中継器もまとめて1つのWi-Fiとして扱うことができるので、部屋を移動した際にいちいちWi-Fiを切り替える必要がない。
また、OneMeshで接続されている複数のルーターや中継器から最適な環境を自動的に選択されるので、常に最善の通信環境でネットのへの接続が可能である。
ギガビットに対応したイーサネットポート搭載
中継器で通信環境は拡張できたけど、オンラインゲームやWEB会議など常に安定した通信を求める場面ではWi-Fi環境では不安である。
TP-Link「RE600X」には、ギガビットに対応したイーサネットポートが備わっているので、PCやスマートテレビなどに有線で接続することが可能である。
ギガビットに対応しているため、オンラインゲームやWEB会議、また4K動画のストリーミングでも安定した通信で快適に楽しむことが可能である。
スリムさとスタイリッシュなデザイン
中継器は場合によっては、部屋の真ん中やデスクの近くなど、目立つ位置に設置するシーンもあると思う。
そんな時に、大きさや薄さなどはコンパクトであると嬉しいところ。
TP-Link「RE600X」は、過去モデルにあったアンテナが排除され、シンプルなデザインとなっている。
また、過去モデルや他社の中継機と比較しても薄く、大きさこそ小さいとは言い難いが、スリムな設計のおかげでとてもコンパクトに感じる。
背面にプラグがあるのだが、下の方に配置されているため2口のコンセントを塞ぐことがないので、こういった設計は好感がもてる。
イーサネットポートの上部に、リセットボタンとWPSボタンがあり、主張が激しくないので本体のデザインにマッチしている。
通信環境はどのくらい改善されるか検証
僕の家は、1LDKなので過去に「コスパ最強!1万円以下でWi-Fi6に対応した無線LANルーター TP-Link Archer AX20を徹底レビュー」でレビューした「Archer AX20」でも充分、部屋の隅々まで最適な通信環境で生活できている。
しかし、お風呂で長風呂しながらYouTubeで動画を見ていると、たまーに画質が悪くなったり、途切れてしまうことがあった。
なので、今回はお風呂場の近くに、TP-Link「RE600X」を設置して通信環境にどのくらいの変化がでるか検証したみた。
ちなみに、部屋の間取りとメイン機である「Archer AX20」と「RE600X」の位置関係はこんな感じである。
まずは、お風呂場で「RE600X」なしの場合の通信速度を測定してみた結果が以下である。
リビングで測定した際は、下りが180Mbps、上りが210Mbpsほど平均的に出ているので、かなり速度が下がってしまっている。
では、「RE600X」を接続するとどうなるだろう。
なんと、倍以上も速度が速くなった。
もちろん、「RE600X」の接続時には動画の画質が悪くなったり、途中で止まったりするなんてこともなくなった。
アプリで簡単に設定が可能
TP-Linkのアプリ「Tether」を使用すれば、簡単に設定が可能である。
手順1
まずは、メイン機の近くでTP-Link「RE600X」をコンセントに差し込む。
電源マークの左側のランプが点灯しているのを確認する。
手順2
アプリ「Tether」を開き、ホーム画面の右上にあるプラスボタンを押し、デバイスの中から「中継器」を選択する。
手順3
拡張したいメイン機のWi-Fiを選択し、設定が完了するのを待つ。
手順4
無事に設定が完了していれば、本体のLEDランプが全て点灯する。
これだけで設定が完了するので、本当に楽である。
また、中継器をどこに置いたら良いのかよくわからないという方もいると思う。
もし、中継器の位置が最適でない場合は、下図のようにアナウンスをしてくれるので、このアラートが出ないような場所に設置することで、最大限の通信環境の拡張を行うことができる。
こんな人におすすめ
TP-Link「RE600X」は、一軒家や部屋数の多いマンションで最も活躍してくれるアイテムと言える。
寝室だと電波がうまく入りにくい…、書斎で作業していると速度が遅い…といったような悩みを抱えている方は、「RE600X」の恩恵を最大限に受けることができると考える。
イーサネットの接続ポートもあるので、WEB会議やオンラインゲームでも安定して通信環境を実現することもできる。
また、アンテナなどは一切ないシンプルなデザインなので、部屋やインテリアにも馴染みやすいので、部屋の中央や目に見える場所に設置していても違和感など感じにくいのも、おすすめポイントである。
まとめ
今回は、TP-LinkのWi-Fi 6に対応した中継器「RE600X」を紹介してきた。
動画配信サービス、テレワーク、オンライン授業などネット環境の重要性は年々増加していると考える。
そういった現代では、通信環境を良くすることはQOLを上げること間違いないといえる。
自宅の通信環境に少しでも悩んでいる方は、ぜひTP-Link「RE600X」を試してみてほしい。