皆さんは、AirPodsを好みの音にカスタマイズできることをご存知だろうか。
iPhoneやiPadを最新のOSである「14」にアップデートすることで、「ヘッドフォン調整」という機能が追加された。
他社の製品では、イヤホンやヘッドフォンの専用のアプリを使用し、イコライザーなどで調整できるがApple製品にはそれがなかった。
だが、OSのアップデートにより、AirPodsでも音質の調整が可能になった。
さらにこの機能はAirPodsだけでなく、iPhoneに付属されているEarPodsや、Appleの子会社であるBeats製品のPowerbeats、Powerbeats Pro、Beats Solo Proの3機種でも利用することができる。
ちなみに、AirPods（第1世代）は対応していない。
それでは設定方法など詳しく紹介していく。
設定方法
「ヘッドフォン調整」は、設定アプリから行うことができる。
設定アプリを開き、「アクセシビリティ」をタップする。
聴覚サポートにある「オーディオ/ビジュアル」をタップ。
上段にある「ヘッドフォン調整」をタップし、オンにする。
これをオンにするだけで、ボーカルの声がクリアに聞こえるようになる。
音楽を聴きながらオフからオンにすると明確にその違いがわかると思う。
中段には、「オーディオを以下に調整」という項目があり、好みの音域に調整できる。
選べるのは「バランスの取れたトーン」「音声の音域」「明るさ」の3種類で、選択したモードからさらに「弱め」「中程度」「強め」の選択が可能である。
これも音楽を聴きながら選択することができるので、自身がよく聴く楽曲のテイストに合わせて聴き比べしながら好みな音域を探すことができる。
例えば女性ボーカルの楽曲をよく聴く方であれば「明るさ」を選択すると、よりボーカルの声を重視した曲調になる。
オーディオカスタマイズ
オーディオカスタマイズを使用すれば、電話や音楽の音をより自身の耳にあわせて最適化することができる。
ABテストのようにどっちがいいのか選び、ガイダンス沿って進めていくだけで簡単に設定することができる。
また、これらの調整はオージオグラム（聴力図）と呼ばれ、ヘルスケアアプリと連動させておくことで、その聴力データに合わせて自動的にカスタマイズすることもできる。
僕はApp Storeからダウンロードできる「Mimi聴力検査」を使用した。
聴力検査のようなもので、左右それぞれの耳から聞こえてくる音を検査するようなものである。
検査が完了しヘルスケアアプリに登録しておくと、オーディオカスタマイズのメニューの中で検査した結果を選択できるようになる。
ガイダンスの中では2つの音を聴き比べるのだが、正直違いがわからないものもあったので、こういったオージオグラムを使用したデータを活用したほうが、より自身の耳にあった音楽体験が得られると思う。
外音取り込みモードの設定
AirPods ProやAirPods Maxには外音取り込みモードがあると思うが、この調整も可能である。
AirPods ProやAirPods Maxを接続している状態で「ヘッドフォン調整」をオンにする。
すると、最下部に「外部音取り込みモード」というメニューが表示されるのでタップし、「外部音取り込みモードのカスタム設定」をオンにする。
メニューバーが表示されて、外部音の取り込みする音量などを調整することができるようになる。
AirPods ProやAirPods Maxは、ノイズキャンセリング機能が優れていると評判が良いが、外音取り込みも自然であると多くの方に評価されている。
このカスタム設定では、さらに外部の音の取り込み音量などをすることができ、「増幅」をMAXにすると周囲の音を倍増してくれるので、普段使用していて外音が聞き取りづらいという方にとっては、痒いところに手の届く機能と言える。
また、トーンを明暗で変えることができ、音楽でなく外音取り込み時の音に関しても自分好みにカスタマイズすることができる。
まとめ
今回のアップデータは、ホーム画面へのウジェット配置機能が目立っていたが、こういった地味だけど知っていると便利な機能もアップデートされている。
AirPodsでより音楽体験を向上させたい方は、本機能をぜひ試していただきたい。
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