人のために闘う姿に涙する漫画「東京喰種トーキョーグール」

ゴールデンウィーク中に東京喰種を読んで僕の中で物語が完結したので、感想を綴ってみる。




東京喰種トーキョーグールとは

東京喰種は、週刊ヤングジャンプにて2011年から2014年までの3年に渡り連載し、
その後、新編として「東京喰種トーキョーグール:re」が2014年から2018年まで連載していた人気作である。
青年誌向けの漫画ということもあり、ダークファンタジーのようなジャンルでグロめの描写も多々ある。

作者は、本作がデビュー作になる「石田スイ」が担当しており、
近年では「ジャックジャンヌ」というゲーム事業も手掛けている。

本作は、アニメ・ゲーム・舞台など幅広いジャンルで展開されており、
窪田正孝主演で2作品の実写映画化もされていることから人気漫画ということもうかがえる。

内容

題名にもなっている東京を舞台に、人の肉を食すことで生きる「喰種」(グール)と呼ばれる種族と人間の対立を描いている。
人の肉を食すといっても身なりは普通の人間と変わらないので、人の中にまぎれて生きていることもポイントである。

人間側、喰種側とかなりの人物が登場することや、殉職などで主要な登場人物が入れ替わるので読み進めるのも難しいゆえに読みごたえもある。
また、喰種対策局(CCG)と呼ばれる現実世界でいう警察ような組織がある。
その喰種対策局の中での社内政治も物語の後半になってくると様々な伏線になっており、
そこが回収されていく過程もおすすめポイントである。

あらすじ

舞台は現代の東京。主人公である大学生・金木 研(カネキ ケン)と友人の永近 英良(ながちか ひでよし)が喫茶店でお茶をしながら、近くで喰種に人が襲われたというニュースを見ている。
そこに、カネキが好意を寄せている女性・喰種神代 利世(カミシロ リゼ)がやってくる。
本好きのカネキとリゼは意気投合し、後日一緒に出かけることになる。
好意を寄せている女性とのデートに浮かれるカネキだが、デートの帰り道に突然リゼに襲われる。
そう、リゼはニュースに取り上げられていた喰種であった。
瀕死の状態になるカネキだが、不幸中の幸いにも工事現場の鉄骨が崩れリゼともども下敷きになり捕食を逃れる。
しかし事故による手術の際に、喰種であるリゼの臓器を移植されたことで、カネキは人間と喰種のハーフとなってしまう。
それがカネキの地獄の日々の始まりであった。

おすすめ

本作の一番のおすすめは、登場人物の成長していく様子である。
主人公であるカネキの成長していく姿はもちろんだが、カネキ以外の登場人物の物語も、心揺さぶるものがある。
以下は人物を紹介するにあたり多少ネタバレも含む内容なので注意してほしい。

霧嶋 董香(きりしま とうか):「トーカ」

この漫画に無くてはならない存在である人物。
カネキを一番に支える存在であり、「東京喰種トーキョーグール:re」では美しく成長する。
物語前半ではかなりとがっているが、後半になるにつれて人間味が見していく姿は見物である。
クライマックスでは、トーカを守ろうとする多くの喰種や人間との関わりは素敵である。


登場初期


reの登場初期

出典:東京喰種トーキョーグール 2巻より
出典:東京喰種トーキョーグール:re 1巻より

瓜江 久生(うりえ くき):「ウリエ」

個人的にはウリエの成長ストーリーが一番好きである。
ウリエは「東京喰種トーキョーグール:re」からの登場である。
「東京喰種トーキョーグール:re」では最初、カネキは喰種対策局(CCG)側の人間のハイセという名で登場する。
ウリエは、そのハイセの部下である。
いわゆる口悪キャラだが、仲間の死や昇進を経て、どんどん親しみやすいキャラになっていく。
最終的には慕われる上司、リーダーとして成長を遂げる。
ウリエの中には反抗していた時にハイセに言われた
「この世の不利益はすべて当人の能力不足」言葉がずっと心にあり
その言葉を胸に仲間に頼ることを学ぶのである。

出典:東京喰種トーキョーグール:re 15巻より

米林 才子(よねばやし さいこ):「サイコ」

サイコもウリエと同じく、ハイセの部下である。
ハイセのことを「ママン」と呼び、仕事よりもゲームが好きないわゆる年下キャラである。
そんなサイコも仲間の死を持って、ウリエと共に変化していく。
クライマックスでは変わってしまった仲間に対して、自らの身を挺して止めに入る。
その姿は、とても感動的であった。

出典:東京喰種トーキョーグール:re 15巻より

その他にも、喰種に育てられたサイコパスなキャラの「ジューゾー」が、
最終的には特等という喰種対策局の捜査官で最高クラスにまで上り詰める姿や、
喰種と捜査官という対局の立場にありながらカネキにとって大きな存在になる「亜門」との話も見どころである。
あと、「ヒナミ」の話は涙なしではみられない。

まとめ

映画も漫画も、登場人物に感情移入できるから没頭することができるのだと思う。
「東京喰種」は人間と喰種という対極の種族が争いながらも時には助け合う姿に心打たれる。
また、生と死というテーマもある。
心優しい「カネキ」とう人物に集まる人間や喰種の物語から、得られるものは大きいと思う。
心苦しいシーンも沢山あるが、感動的な物語なので是非読んでほしい。

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