Aladdin X(旧ポップインアラジン)の超短焦点プロジェクターを比較！Aladdin Marca MaxとAladdin Marcaの違いも紹介

壁から近い距離で投影することのできる超短焦点プロジェクター。

設置場所を選ばず、テレビ台の上などに設置してテレビの代わりとして使用することも可能で、利便性が高くなっています。

現在、Aladdin X（旧ポップインアラジン）からは、Aladdin Marca MaxとAladdin Marcaの2機種の超短焦点プロジェクターが販売されています。

本記事では現行2機種を実機で比較しつつ紹介していきますので、Aladdin Xの超短焦点プロジェクターを購入する上での参考にしてみてください。

Aladdin X(旧ポップインアラジン)の超短焦点プロジェクターを比較

Aladdin Xのシーリングライト一体型のプロジェクターを、以下の項目で比較していきます。

• デザイン・大きさ
• 明るさ（輝度）・画質
• 光源の違い
• 投影可能距離
• スピーカー性
• 接続ポート
• 低遅延モード
• 価格
• OSやアプリ

それでは各項目で詳しく紹介していきます。

スペックで比較

まずはAladdin Marca MaxとAladdin Marcaをスペックで比較します。

デザイン・大きさ

デザインは両機器とも高いデザイン性が特徴的です。

ベージュカラーのファブリック調のようなデザインを採用しており、リビングの中心に置いても目立つことなく、様々な家具と調和してくれます。

デザインに大きな差はありませんが、Aladdin Marca MaxとAladdin Marcaはサイズ感が異なります。

Aladdin Marca Maxは幅510 x 奥行270 x 高さ144 mmで、Aladdin Marcaは幅427 x 奥行263 x 高さ119 mmとなっており、Aladdin Marca Maxの方が大きくなっています。

Aladdin Marca Maxの方が高性能なので、機能面的に大きくなっているのかと思われます。

正直そこまでの大きさの違いは気になりませんが、テレビ台の大きさなど設置する場所によっては大きさの違いが気になることがあるかもしれません。

	Aladdin Marca Max	Aladdin Marca
製品サイズ	510 x 270 x 144 mm	427 x 263 x 119 mm
製品重量	7.9 kg	5.31kg

明るさ（輝度）・画質

明るい部屋での視聴や映像の鮮明さなど、プロジェクターにおいて明るさは重要になります。

Aladdin XのプロジェクターはANSIで表記され、Aladdin Marca Maxが2,500ANSIルーメン、Aladdin Marcaが1,000ANSIと倍以上の違いがあります。

夜間での真っ暗な部屋での視聴環境なら大きな違いはありませんが、日中の明るい視聴環境では2,500ANSIルーメンAladdinの Marca Maxの方が快適に視聴することができます。

また、Aladdin Marca Maxは映画館と同等の映像技術であるIMAX EnhancedとDolby Visionの4K Ultra HDの高画質になっており、対応しているコンテンツであれば、映画館並みの視聴環境を作り出すことができます。

明暗差を非常に綺麗に表現し、黒から白までの色の表現の幅も広いので、満足感の高い映像美を実感できます。

一方で、Aladdin Marcaは1920 x 1080のフルHD画質となっており、一般的な画質になっています。

高い映像美を楽しみたいのであれば、Aladdin Marca Maxがおすすめです。

	Aladdin Marca Max	Aladdin Marca
明るさ	2500 ANSIルーメン	1000 ANSI
画質	3840 x 2160（4K）	1920 x 1080（フルHD）
サポートフォーマット	IMAX Enhanced, Dolby Vision, HDR 10, HLG	HDR 10/HLG

光源の違い

光源は、Aladdin Marca Maxはレーザー、Aladdin MarcaはLED+レーザーのハイブリットを採用しています。

LED+レーザーの方が2種類の光源を採用しているので技術として高いようにも感じますが、Aladdin Marca Maxのレーザー光源単体の方が鮮やかにより明るく、鮮やかに表現することができます。

また、LEDよりレーザーの方が発熱を抑えることができるので、静穏性が高くなります。

実際、Aladdin Marca MaxとAladdin Marcaで比較すると、確かにAladdin Marca Maxの方が静穏性が高くなっています。

映画など静かなシーンによってはファンの音が気になるということもありますので、Aladdin Marca Maxのレーザーの恩恵を感じられます。

	Aladdin Marca Max	Aladdin Marca
光源	レーザー	LED+レーザー

投影可能距離

超短焦点プロジェクターは、投影面から短い距離で投影することができるのが特徴的なプロジェクターです。

そのため、Aladdin Marca Maxは17.8cm、Aladdin Marcaは、24cm壁から離すだけで100インチの大画面を作り出せます。

わずか6.2cmの違いではありますが、テレビ台など壁から近い距離に設置することを想定しているのであれば、Aladdin Marca Maxの17.8cmという距離は非常に魅力です。

僕の視聴環境では70インチほどでも十分に迫力を感じるので、Aladdin Marca MaxとAladdin Marcaとで大きな違いを感じられませんでしたので、マンションなど20畳程度の部屋であればAladdin Marcaでも十分といえるでしょう。

一方で、一軒家などリビングの広い壁面に投影する場合などは、Aladdin Marca Maxであればなるべく近い距離で投影することができるのでAladdin Marca Maxを選ぶと良さそうです。

	Aladdin Marca Max	Aladdin Marca
100インチに必要な距離	壁から17.8cm	壁から24cm

スピーカー性

Aladdin Marca MaxとAladdin Marcaどちらとも、JBLの親会社であるHarman Kardon社製のスピーカーが採用されています。

Aladdin Marca Maxは20Wの高音スピーカーが2基、20Wの中低音スピーカーが2基の合計80Wのスピーカーが搭載されています。

一方、Aladdin Marcaは8Wの中高音スピーカーが2基、15Wの低音スピーカーが1基の合計31Wとなっており、Aladdin Marca Maxの半分以下となっています。

実際、Aladdin Marcaで出力が足りないと感じることはありませんが、Aladdin Marca Maxには高音スピーカーが搭載されていることもあり、音の表現域の幅が大きく感じます。

	Aladdin Marca Max	Aladdin Marca
スピーカー	高音スピーカー 20W×2 中低音スピーカー 20W×2 (実用最大出力 80W)	中高音スピーカー8W×2 低音スピーカー15W （実用最大出力31W）

接続ポート

接続ポートは両機とも大きな違いはありません。

	Aladdin Marca Max	Aladdin Marca
入力ポート	HDMI (eARC) × 1 HDMI × 2 USB 2.0 × 3 AC×1 LAN × 1	HDMI 2.1×2 （HDMI2対応eARC） USB 2.0×2 DC×1 LAN×1
出力ポート	AUDIO (3.5mm) x 1 OPTICAL x 1	3.5mmAUDIO ×1 OPTICAL ×1

Aladdin Marca MaxのほうがHDMIとUSB-A端子が一つずつ多く、より多くの機器を接続できるようになっています。

低遅延モード

HDMIにNintendo SwitchやPlayStationを接続して、大画面でゲームを遊ぶこともできます。

両機ともゲームモードに設定することで低遅延モードで遊ぶことができ、Aladdin Marca Maxは20ms、Aladdin Marcaは28msまで遅延をなくすことできます。

実際にNintendo Switchで「ススプラトゥーン」をプレイしてみましたが、両機ともに遅延を感じることなくプレイすることができました。

Nintendo Switchは最大でも60fpsまでですのでそこまでの遅延を感じることはありませんでしたが、PlayStation 5やNintendo Switch2などは120fpsに対応しているので、Aladdin Marca Maxの方がより快適に遊ぶことができると考えられます。

	Aladdin Marca Max	Aladdin Marca
遅延	ゲームモード時：20ms	ゲームモード時：28ms

価格

価格はAladdin Marca MaxとAladdin Marcaとで、3倍近くの違いがあります。

Aladdin Marca Maxは公式価格379,800円となっており、Aladdin Marcaは公式価格149,800円で購入することができます。

比較するとAladdin Marca Maxの価格が高いようにも感じますが、超短焦点プロジェクターは高くなりやすく、ViewSonic 「X2000」、エプソン ドリーミオ「 EH-LS650B」、LG「HU715QW」など他社の超短焦点プロジェクターも同じような価格になっています。

むしろ、同じようなスペックで比較するとAladdin Marcaが圧倒的に安く、高コスパを実現しています。

4K画質にこだわらないのであれば、Aladdin Marcaの方が購入しやすくなっています。

	Aladdin Marca Max	Aladdin Marca
価格	379,800円	149,800円

OSやアプリ

両機器ともにAladdin OSを採用しており、独自のアプリを使用することができます。

特にお子さん向けのアプリが豊富で、スイカゲームや世界の絵本、マジカルスケッチといった家族みんなで楽しめるコンテンツが豊富になっています。

また、ピクセラの「Xit-Air120CW-Z」やバッファローの「nasne」などを使用し、DiXiM Playというアプリ経由でテレビ番組の視聴も可能です。

Aladdin Marca MaxとAladdin Marcaどっちがおすすめ？

ここまでAladdin Marca MaxとAladdin Marcaを様々な機能で比較してきました。

これらを踏まえてAladdin Marca MaxとAladdin Marcaで、それぞれどんな方に向いているのか紹介します。

Aladdin Marca Maxがおすすめの方

Aladdin Marca Maxは、4K Ultra HDの高画質が特徴的な超短焦点プロジェクターです。

解像度が高いだけでなく、Ultra HDの色域の広さで、Netflixなどの対応しているコンテンツであれば非常に高精細かつ高い映像美でコンテンツを楽しむことができます。

また、サポートされているIMAX Enhancedは映画館にも使用されている技術である「IMAX」と同等の映像や音響技術の家庭版であり、家庭にいながら高画質・高音質で映画館並みの映像や音響を楽しむことができます。

さらには、2500 ANSIルーメンという明るさは日中でも視認性が高く、時間や場所を気にすることなく視聴することができるのもポイントです。

価格こそ高価ではありますが、高い解像度と明るさでコンテンツを楽しみたい方は、Aladdin Marca Maxがおすすめです。

Aladdin Marcaがおすすめの方

Aladdin Marcaは、手に取りやすい価格が魅力の超短焦点プロジェクターです。

比較してきたAladdin Marca Maxや他社の超短焦点プロジェクターは30万円近くするものがほとんどですが、Aladdin Marcaは10万円台で購入することができます。

単純に価格だけで比較すると10万円という価格は4Kプロジェクターも購入することができますが、設置のしやすさは超短焦点プロジェクターならではといえます。

また、超短焦点プロジェクターなので投影面との距離が近く、直射日光下でなければ日中でも視認可能です。

独自のAladdin OSを採用しているので他のプロジェクターにはない独自のアプリを使用することもできますし、高コスパで超短焦点プロジェクターを購入したい方におすすめです。

Aladdin X(旧ポップインアラジン)の超短焦点プロジェクターを比較まとめ

実際にAladdin Marca MaxとAladdin Marcaの両機種を比較してみて、それぞれの良さがあることが分かりました。

Aladdin Marca Maxは映画好きも唸るほどの高い映像美と音響技術、Aladdin Marcaは10万円台という価格ながらも日常使いには全く不便がないほどの明るさや解像度。

個人的にはAladdin Marca Maxはさすがに高価すぎるので、Aladdin Marcaでも十分でした。

今回紹介した比較ポイントを中心に、自身の環境に合う機種を選んでみてください。

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