今やシーリングライト一体型のプロジェクターといえば、「Aladdin X(アラジンエックス)」の名前が上がるほど、名実ともに知られているAladdin Xのプロジェクター。
そんなAladdin Xでは、Aladdin X2 PlusとAladdin X2 Lightの2種類のシーリングライト一体型のプロジェクターを販売しています。
中でも、Aladdin X2 Lightは10万円以下で買える高コスパなプロジェクターとなっており、「ムードライト」と呼ばれる調色機能がついたライトを搭載しています。
今回はそんなAladdin X2 Lightを詳しくレビューしていきます。

- 思ったよりもコンパクトで居住空間に馴染む
- ムードライトでコンテンツに合わせて楽しめる
- シーリングライトとしても優秀
- 音が降り注ぐ感覚は非日常的
- リモコンで何でできることが豊富
- テレビも視聴可能
- Aladdin Connector 2でゲームも大画面でプレイ可能
- オリジナルコンテンツが豊富
- 梁がある家では注意が必要
- Netflixは観れるけど操作性はナンセンス
- 接続性は乏しい
Aladdin X2 Lightの特徴

Aladdin X2 Lightは大きく以下の特徴があります。
- 思ったよりもコンパクトで居住空間に馴染む
- ムードライトでコンテンツに合わせて楽しめる
- シーリングライトとしても優秀
- 音が降り注ぐ感覚は非日常的
- リモコンで何でできることが豊富
- テレビも視聴可能
- Aladdin Connector 2でゲームも大画面でプレイ可能
- オリジナルコンテンツが豊富
それぞれの特徴について詳しく紹介していきます。
Aladdin X2 Lightのスペック一覧
Aladdin X2 Lightのスペック
光学系 | |
---|---|
投写方式 | 単板DLP™方式 |
表示素子 | DLP® 0.23 1080p DMD |
明るさ | 700 ANSI ルーメン |
光源 | DLP LED RGBB |
LEDシーリングライト | |
適用畳数 | 〜14畳 |
器具光束 | 最大5500 lm、100段階調光 |
光色 | 2700K~6500K、100段階調色 |
演色性 | Ra>80 |
設計寿命 | 約70000時間 (L70※) ※LEDが初期の光出力の70%に劣化する時間 |
LEDムードライト | |
LEDカラー | RGB(50段階の調色) |
LED灯数 | 46灯(RGBライト) |
投影調整範囲 | |
上下可動域 | 0 ~ 19度 |
台形補正 | 水平40度, 垂直40度 |
スピーカー | 16W(8W+8W) |
システム | |
CPU | MT9270 |
メモリ | 1.5GB |
ストレージ | 32GB |
OS | Aladdin OS |
無線 | |
無線LAN | Wi-Fi 5 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
外形寸法・質量 | |
外形寸法 | 約456(幅)x 121(高さ)mm |
質量 | 4.7kg |
思ったよりもコンパクトで居住空間に馴染む

まず、設置して一番初めにコンパクトさに驚きました。
シーリングライト一体型のプロジェクターなので、従来のシーリングライトと比較して、分厚く存在感も大きくなるかと思いましたが、そんなことは一切ありませんでした。
高さが約12cmほどですので、ぱっと見一般的なシーリングライトと変わらないようにも見えます。

設置し終わったあとに妻に「言われなかったらプロジェクターと気が付かなかった」といわれるほど、居住空間に馴染むデザインとなっています。
フルHDの解像度、700ANSIルーメンと日常使いには十分

Aladdin X2 LightはフルHDの解像度に700ANSIルーメンとなっています。
YouTubeや配信コンテンツを視聴するには十分な解像度で様々なコンテンツを快適に楽しむことができます。
一方で、700ANSIルーメンは近年のプロジェクターの中では低く、先日レビューした「Aladdin Marca Max」は2500ANSIルーメンでしたので、それと比べる1/3以下となっています。
そのため、夜や遮光カーテンなど使用すれば、光量が足りないということはないですが、日中での利用は視認性が薄れてしまうので注意が必要です。

日中での使用もお考えの方は、900ANSIルーメンの「Aladdin X2 Plus」を選択したほうがよいかもしれないです。
ムードライトでコンテンツに合わせて楽しめる

Aladdin X2 Lightの一番の特徴とも言えるのが、「ムードライト」による調色機能です。
赤や青、緑など色と光量を合わせることで50通りの組み合わせがあり、単色で光らせることもできれば、再生している音楽や映像に合わせて色を変化させることもできます。
日常的にあまり使用することはないですが、ゲームをプレイしたり、カラオケを楽しんだりと非日常的にな雰囲気を味わいたい時におすすめの機能となっています。
「ミュージックモード」に設定したら音楽に合わせて調光してくれるので、パーティー気分を味わえます。
シーリングライトとしても優秀

ライトの代わりに取り付けるものですので、シーリングライトとしての機能も重要になってきます。
Aladdin X2 Lightはプロジェクター一体型だからといってシーリングライトとしての機能を一切妥協することがありません。
明るさは5,500ルーメンとなっており、14畳までの部屋でなら明るく照らすことができます。
寝室だけでなくリビングなど幅広い部屋で使用することが可能です。
実際、リビングに設置してみましたが、元々使用していたシーリングライトの最大光量よりも明るく、十分過ぎるほどの光量でした。
また調光機能も優秀で、100段階の調光と100段階の調色と細かく調整することができます。

音が降り注ぐ感覚は非日常的

Aladdin X2 Lightは、独自の立体音響技術を採用しており、天井から音が降り注ぐような非日常的な音響体験をすることができます。
実際は天井に設置しているプロジェクターから音が聴こえているのに、前方からも音が聴こえるような不思議な感覚になります。
そのため、前からも上からも空間的に音が聴こえ、映画館に近い感覚になります。
また、Aladdin X2 LightはBluetooth接続にも対応しているので、スマートフォンと接続することでAladdin X2 Lightを使用して音楽を流すことも可能です。
天井から降り注ぐ臨場感のある音楽体験を実現でき、部屋全体で音楽を楽しむことができます。
リモコンでできることが豊富

日常的に使用していて便利に感じたのは、リモコンでできることの多さです。
Aladdin X2 Lightに付属している専用のリモコンはプロジェクターの操作だけでなく、照明の操作もすることができます。
これはシーリングライト一体型のプロジェクターとして当たり前の機能ではあるのですが、特に便利に感じたのがプリセットの登録ボタンです。
好みの明るさやモードを事前に4つまで設定することができるので、「モードボタン」ひとつで映画視聴に最適な明るさなどの設定が可能です。
また、アプリのショートカットも3つまで登録することができるので、頻繁に使用するお気に入りのアプリをワンボタンで起動することもできます。

僕は1つ目にNetflix、2つ目にAmazon Prime、3つ目にYouTubeという感じに設定し、すぐに動画を楽しめるようにしていています。
テレビも視聴可能

対応のテレビチューナーやレコーダーを接続することで、「テレビ」アプリを通じて地上波で放送されている番組を見ることができます。
同社が推奨しているテレビチューナーはピクセラの「Xit-Air120CW-Z」となっていますが、それ以外の製品でもテレビ番組の視聴は可能です。
僕はバッファローの「nasne」を所持しており、DiXiM Playというアプリ経由でテレビ番組の視聴ができました。
プロジェクターの大画面でテレビ番組の視聴ができるのは、家事をしながらのながら見などにも最適です。

Aladdin Connector 2でゲームも大画面でプレイ可能

別途販売されている「Aladdin Connector 2」を使用することで、無線でHDMI接続をすることができます。
ゲーム機を大画面で楽しんだり、レコーダーなどを接続して録画した番組を大画面で楽しむことも可能です。
遅延は多少あるのでアクション系のゲームなどは不向きな点は注意が必要です。
オリジナルコンテンツが豊富

Aladdin X2 Lightには独自のOSである「Aladdin OS」が採用されており、Aladdin OSでしかダウンロードできないアプリがあります。
2024年に人気を博した「スイカゲーム」もその一つで、実は「スカイゲーム」はAladdinのプロジェクターで遊べたゲームをNintendo Switchで遊べるようになったことから人気が出たゲームになります。
Aladdin Marca Maxではそんな「スイカゲーム」を投影し大画面で遊ぶことができます。
この他にも、絵本の読み聞かせアプリや「おうち美術館」といって絵画を流したり、おしゃれな時計なども投影することができます。


また、「おうちカラオケ」アプリとAladdin Mic 2を組み合わせることで家で本格的なカラオケをすることも可能です。
Aladdin X2 Lightの気になるところ・デメリット
Aladdin X2 Lightをしばらく使用していて感じた気になるポイントを紹介したいと思います。
梁がある家では注意が必要

僕の家は特にそうだったのですが、梁がある家では注意が必要です。
Aladdin X2 Lightは壁までの距離が1.64mだった場合は天井から56cmの高さまで下げることができるのですが、梁がある家ですと上手く投影できない場合があります。
補正機能を使用することで、最下部からさらに投影範囲を下げることは可能ですが、その分画面サイズも小さくなってしまいます。
一方で、Aladdin X2 Plusなら最大32度の角度調整ができ天井から84cmまで下げることができます。
壁からの距離も1.5mとAladdin X2 Lightと比較して近くてすみますので、居住空間に合わせてAladdin X2 LightかAladdin X2 Plusかで選択するとよさそうです。

Netflix(ネットフリックス)は観れるけど操作性はナンセンス
Aladdinアプリから様々なアプリをダウンロードすることができ、その中にNetflixも含まれるのですが、 Netflixだけ他のアプリと操作性が異なるのがナンセンスに感じます。
AladdinアプリからダウンロードできるNetflixはブラウザで開いたようなUIになっており、操作もマウスカーソルをゆっくり動かして動画を選択する形になっています。
Netflixはライセンスの都合上、そもそもNetflixに対応していないプロジェクターもあるので、そういった理由によるものと思われますが、使いづらさは少なくとも感じます。
見れないよりかはマシではありますが、もう少し使い勝手が良くなると嬉しいなと思います。
接続性は乏しい

Aladdin X2 Lightは外部の接続ポートがなく、拡張性が乏しいのが少し不便に感じました。
特に前述したNetflixの操作性が不便に感じ、Fire TVなどのストリーミングデバイスを接続しようとしても、HDMI接続するにはAladdin Connector 2が別途必要になります。
もし可能であれば、HDMIポートと給電用のUSB-Aポートが1つずつ搭載されているとストリーミングデバイスを接続できるので良かったなと思います。
Aladdin X2 Lightは手軽にプロジェクターを楽しみたい方におすすめ

Aladdin X2 Lightの魅力は10万円以下という価格もさることながら、簡単に設置できることだと僕は思います。
今使用している照明機器を取り外し、付け替えるだけで、あっという間にプロジェクターが観られる環境を作り出すことができます。
さらに居住空間に馴染むデザインとサイズ感、コンテンツの豊富さ、別途アイテムを導入することでテレビ視聴やゲーム機との接続など長く快適に使用できるように設計されています。
まさに、Aladdin X2 Lightは手軽にプロジェクターを楽しみたい方におすすめのプロジェクターだと僕は思いました。
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