先日、初めて高尾山に登った。
いわゆる登山初心者である。
アクセス方法も服装も、右も左もわからない状況であった。
そんな初心者の僕が実際に登ってみて、初心者でも楽しめるルートや服装などを紹介できたらと思う。
服装
僕が高尾山を登ったのは4月であった。
4月の平均気温は大体20°前後で、運動すると汗ばむ気温である。
また、日が陰ると一気に寒くなる。
なので、脱ぎ着がしやすい格好を意識した。
僕が登山した日の気温は、最高気温16°/最低気温6°で、平均気温よりも少し寒いくらいであった。
天候は1日中晴れていた。
実際の当日の服装である。
インナーの上にスウェット着て、その上にマウンテンパーカーを羽織っていた。
ズボンは裏地が起毛素材になっているものを履いていた。
靴は登山靴を持っていなかったので、歩きやすさを意識してランニングシューズを履いていった。
また、リュックにウルトラライトダウンのベストタイプを入れていた。
登ってみたから言えることであるであるが、冒頭で記載している脱ぎ着のしやすさが重要であった。
登山用語で「レイヤリング」と言われているが、3〜4枚程度の衣類を重ね着することが重要である。
後ほど詳しく説明するが、コースによっては運動量が多いコースもあり、僕が登ったコースも暑くなってアウターを脱ぐ場面があった。
だが下山する頃には肌寒くなっていたので、「レイヤリング」で温度調整できる格好を心がけると良い。
個人的感想であるが、動きやすく重ね着さえできていれば一般的な街中での格好と同じでも問題なく、パーカーやジーンズで全然問題ないと思う。
靴に関しても、僕が登ったルートは舗装された道のみで登ることもできたので、スニーカで充分であった。
ルートによっては登山靴が安全という道順もあるので、登るルートで靴を選択するのが良いと思う。
アクセス方法
高尾山へは、車か電車で行くことができる。
高尾山近辺にはいくつか駐車場が整備されている。
だが、桜や紅葉の時期には来場者もたくさんいるので、渋滞や満車になることもあるので注意が必要である。
電車で行く場合は、京王線・中央線「高尾山口」駅で降りる。
京王ライナーという特急列車があり、新宿からノンストップで行くことも可能である。
東京近辺に住んでいる方は、利用することをお勧めする。
また、「高尾山口駅」は2015年にリニューアルしており、非常に綺麗な駅舎になっている。
デザインは新国立競技場をデザインした隈研吾さんが手がけており、杉の木をふんだんに使用した趣のあるデザインとなっている。
全くもって初心者の僕は、着いてすぐこの駅で感動した。
初心者でも楽しめる登山ルート
高尾山の登山ルートは大きく5つある。
それぞれルートが異なり、難易度も違ってくる。
ルートによって観光名所も違ってくるので、目的がある場合はそのルートを通らなければ観光地に訪れることができないので注意が必要である。
初心者におすすめなのが「1号路」である。
1号路は登山道の全てがコンクリートで舗装されており、スニーカーでも登ることができる。
また、麓から自身の足で登ることができるので、達成感もあり様々な観光名所に訪れることもできる。
頂上に近づくごとに変わる景色も楽しむことができるので、初めて訪れる方にはおすすめのコースである。
気軽に楽しみたいという方には、「4号路」がおすすめである。
中腹までケーブルカーやリフトで向かうことができ、急な坂道も少なく、観光名所にも訪れることができるルートとなっている。
高尾山の見どころ・観光名所
高尾山にはいくつか観光名所がある。
「1号路」で登ると訪れることができる観光名所を紹介しよう。
リフト降り場から見渡せる神奈川県の街並み
1号路から登っていくとしばらくは山道を歩くことになる。
東京都とは思えないほど大きな木々が立ち並ぶ道を歩くことができ、登り初めから自然を満喫することができる。
40分ほど登っていくとリフト降り場と合流し、そこから神奈川県の街並みを眺めることができる。
武蔵小杉や横浜などの高い建物がある場所がよく見えた。
かすみ台展望台
リフト降り場から少し歩くと「かすみ台展望台」があり、東京の街並みが見渡せる。
夜には夜景を見ることができるみたい。
たこ杉
かすみ台展望台から少し歩くと、「たこ杉」と呼ばれる大きな木が現れる。
名前の通り、根がタコのような足の形をしている木である。
この杉の木は、昔、山道をつくろうとして際に、根が邪魔で切り倒そうとしたところ、1晩のうちに根をくるくると曲げて道を開けたという逸話がある。
そのことから、「道を開ける=開運」という形で祀られるようになっている。
以前は実際に「たこ杉」に触れることができたようだが、樹齢450年と高齢な木ということもあり、現在は柵で覆われている。
その代わり、たこのオブジェが隣にあり、このたこを撫でることでご利益を受けることができることができるかもしれない。
浄心門
たこ杉から少し歩くと、浄心門が姿をあらわす。
浄心門は、高尾山にある寺院の入り口でもあり、浄心門から薬王院の境内となる。
また、浄心門は3号路と4号路への別れ道でもあり、浄心門を潜らずに左に進むと3号路、右に進むと4号路になる。
男坂と女坂
浄心門をくぐり少し歩くと、2つの別れ道が現れる。
左側は急な坂道の「男坂」、右がなだらかな坂道の「女坂」と呼ばれている。
序盤に急な坂道が多かったので僕は「女坂」を選択した。
子供でも楽に登れるほどなだらかな坂道なので、初心者は「女坂」の方を登ることをおすすめする。
一方、「男坂」は全部で108段の階段になっており、108は煩悩の数として知られており、1段1段、煩悩を踏み締めながら登ると良いとされている。
また、階段を登った後に「苦抜け門」という門があり、門をくぐった先には「仏舎利塔」がある。
108段の階段を登るのは大変だけど、仏舎利塔などの観光名所に行けるのは「男坂」からなので、階段を登る価値はあると言える。
高尾山薬王堂
男坂、女坂を登り切った先に高尾山のメインでもある「高尾山薬王堂」が姿をあらわす。
成田山新勝寺、川崎大師平間寺と並び、真言宗智山派の関東三大本山の一つである。
「願叶輪潜」という大きな輪があり、この輪をくぐり、先にある錫杖を鳴らすことで願いが叶うとされている。
山頂
本堂の先に、いよいよ山頂がある。
山々を望める展望台からは富士山が見えることもあるみたい。
座るスペースがたくさんあるので、天気が良い日はおにぎりなんか持ってきて山頂で食べると最高かもしれない。
売店にはお酒やラムネなども販売している。
つり橋がある4号路
帰りは4号路から下山することにした。
4号路は1号路と打って変わって、険しい山道である。
狭い道、足場の悪い階段、凸凹道が続いていた。
だが、その険しい道の先に1本の吊り橋がかかっている。
なんとも神秘的で、まるで「となりのトトロ」のような雰囲気が感じられた。
ケーブルカーとリフト
山の中腹までいくことができる、リフトとケーブルカーがある。
僕は下山する際に、リストを利用した。
手すりなどが全くなく、そこそこの速度があるのでスリル満点であった。
リフトの途中でカメラマンが写真を撮ってくれて、降り場で写真を購入することもできる。
旅先の思い出にぴったりである。
高尾山の名物
眺めが最高な場所で食べるとろろ蕎麦
高尾山では、かなり多くの蕎麦屋さんがある。
昔、薬王院の参拝客が登山前に精力をつけるために食べていたことから「とろろ蕎麦」を扱うお店が数多くある。
中でもおすすめなのが、山の中腹で景色を眺めなが食べることもできる蕎麦屋さんである。
前述した、かすみ台展望台付近にはいくつかお蕎麦屋さんがあり、中でも「十一丁目茶屋」はテラス席で食事をいただくことができる。
蕎麦の他にもお団子などの茶菓子もあるので、休憩がてら景色を眺めながらのんびりするのも良いと思う。
天狗焼き
高尾山とゆかりのある天狗の形をしたモナカのような食べ物。
山の中腹にあり、小腹がすいた頃なのでぴったしである。
電子レンジやトースターで温め直しても美味しく食べれるとのことなので、お土産に買って帰るのもあり。
三福だんご
「大福」「幸福」「裕福」という三つの福をもたらすとされていることから、「三福だんご」と名付けられている。
くるみみそだれと甘ジョッぱい味付けが、食欲をそそる。
僕は下山する際に食べたのだが、家までの腹持ちにちょうどよかった。
まとめ
初心者でも充分楽しむことができ、東京都でありながらも程よく旅行感も味わえる高尾山。
まだ行ったことない方は、行ってみる価値は十分にあると思う。
余談であるが、リフト乗り場にある広告がとてもエモかったので調べたところ、1999年頃の広告だった。
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