今やラピッドトリガーに対応したゲーミングキーボードは各社から販売されており、選択肢も豊富になっています。
そのため、価格で選んだり、デザインで選んだり、性能で選んだりと選び方は様々です。
中でも今回紹介するPulsar PCMK 2HE TKLは、デザイン、価格、性能面、どれをとってもバランスが良く、何よりもホワイト×ブラックのデザインが非常にかっこいいです。
今回はそんなPulsar PCMK 2HE TKLを詳しくレビューしていきます。

Pulsar PCMK 2HE TKLの特徴
まずは、Pulsar PCMK 2HE TKLの最大の特徴でもあるホールエフェクトセンサーとポーリングレートについて紹介します。
ホールエフェクトセンサーを採用

Pulsar PCMK 2HE TKLは、キースイッチにホールエフェクトを採用しています。
ホールエフェクトとは本来キーボードはキーの押された距離によって反応するところを、磁気が反応する距離によってスイッチが反応するように設計されたモデルです。
これによって磁気による微妙なキー入力に対してもしっかりと反応することができるので、細かな操作や瞬時の入力にも対応することができます。
ホールエフェクトセンサーを採用することで、以下のような操作が可能になっています。
- Rapid Trigger
- Adjustable Actuation
- Quick Tap
Rapid Trigger(ラピッドトリガー)

ラピッドトリガーとは、アクチュエーションポイント(入力の感知する幅)とリリースポイント(キーを離したことを感知する幅)を数ミリ単位で調整することができるスイッチのことです。
ラピッドトリガーに対応していることで、ヴァロラントのような瞬時のストッピングが求めらるようなゲームにおいて有利にゲームを進めることができます。
Adjustable Actuation

キーの入力と離す動作を0.1mmから4.0mmの範囲で調整することができます。
後述するソフトウェアにて0.1mm単位で調整することができるので、瞬時に入力したいキーと誤作動して欲しくないキーで分けることも可能です。
例えば、WASDはキーの入力される数値を低くし、スキルなど暴発して欲しくないキーは高く設定することも可能です。
Quick Tap

Quick Tap機能をONにすると、キーの入力を瞬時に反応するように設定できます。
本来キーボードは1つ目のキーの入力を完全に離すまでは、2つ目のキーの入力がされないようになっているところを、Quick Tap機能をONにすることで1つ目のキーを完全に離さなくても、2つ目のキーの入力を優先させることができます。
FPSのような複数の入力を瞬時に行う場合は、Quick Tapに対応していないキーボードではキーの入力がうまくいかないこともありますが、Quick Tapを活用することでキャラクターコントロールを快適に行うことができます。
8000Hzのポーリングレート

ラピッドトリガーなどの物理的な入力の速さの他に、キーボードからパソコンまで信号が伝わる速度を表す、伝送速度(ポーリングレート)というものがあります。
伝送速度が遅いキーボードですと入力されてから実際に操作が反映されるまで遅延が発生しまいということになります。
ポーリングレートはHzで表記され、1,000Hzの場合は1msの遅延が発生します。
Pulsar PCMK 2HE TKLは8000Hzのポーリングレートなので、入力遅延は0.125msまで抑えることが可能になっています。

Pulsar PCMK 2HE TKLを使用した感想

Pulsar PCMK 2HE TKLを実際に使用して良かったポイントを紹介していきます。
デザインがとにかくオシャレでかっこいい

Pulsar PCMK 2HE TKLは、とくかくおしゃれなデザインが所有欲を満たしてくれます。
よくあるホワイトのゲーミングキーボードは、ケースからキーキャップまで全てホワイトのモデルが多く、シンプルすぎていまいち好きではありませんでした。
Pulsar PCMK 2HE TKLは、土台となるケースやプレートはブラック、キーキャップはホワイトと唯一無二のデザインをしており、カッコよさの中に洗練されたデザインを感じることができます。
また、WASDとQERF、エンターキーや一部のキーキャップだけがブラックになっており、全てのキーキャップがホワイトではないので、デザイン性が高くなっているように感じます。

近年はゲーミング環境をホワイトやブラックのデバイスで統一している方もいると思いますが、ホワイトでもブラックでもどっちにも合うデザインになっています。
普段見えない、背面や裏側もクリアケースになっているのも、Pulsarのこだわりを感じます。

ちなみに、キーキャップのホワイトとブラックが逆になっているモデルもあるので、好みに合わせて選択することも可能です。

キーの揺れがほぼない

ゲーミングキーボードは常にキーに触れているの、キーのガタつきが少しでもあると誤反応してしまったり、ゲームに不利に働く場面があります。
Pulsar PCMK 2HE TKLはデュアルレールシステムを採用しており、キーのグラツキが最小限に抑えられています。
そのため、常にキーに設置していても違和感なく、誤反応なんてもってのほかです。
また、キーキャップの構造はシリンドリカル構造(キーが中央に凹んでいるデザイン)を採用しているため、指に吸い付くようなフィット感があります。
ステップスカルプチャー構造でキー入力がしやすい

Pulsar PCMK 2HE TKLは、横から見ると分かりやすいのですが、行によってキーの高さが異なる、ステップスカルプチャー構造を採用しています。
これにより最小限の動作でキーを押しやすくなっています。
僕は手が小さいこともあり、WASD操作が必要なゲームをプレイする際に、Ctrlキーや数字キーの押しにくさを感じるキーボードもあるのですが、Pulsar PCMK 2HE TKLは手の小さい僕でも届きやすい高さになっています。
また、ゲームによってはFnキーを多用することもあるので、TKLのサイズ感もよかったです。
打鍵感が最高
Pulsar PCMK 2HE TKLは、打鍵感も非常にいいです。
安物のキーボードによくあるスカスカの打鍵感ではなく、しっかりと中身が詰まっているような打鍵感を感じることができます。
コトコトといった高くもなく低くもない打鍵音なので静音性にも優れており、配信者などにも最適だと思います。
日常的なタイピングはもちろんのこと、ゲームプレイ中の打鍵感にこだわりたい方にもおすすめです。
ソフトウェアが日本語対応で操作しやすい

Pulsar PCMK 2HE TKLは、専用のソフトウェア「Bibimbap」を使用してキーボードのカスタマイズを行えます。
海外製のキーボードはソフトウェアが日本語に対応していないことがよくあるのですが、「Bibimbap」はきちんと日本語の設定にすることができます。
前述したラピッドトリガーやリリースポイントの設定、またポーリングレートなどをの設定を細かく行うことが可能です。

ただ、専門知識がないと分かり辛い可能性があります。ミオニさんの動画でわかりやすく説明しているのでこちらを参考にすると良いです。
ホットスワップ可能

Pulsar PCMK 2HE TKLはキースイッチの交換が可能な、ホットスワップに対応しています。
前述しているように、ホールエフェクトセンサーを採用しており、機能面では申し分ないですが、より静穏性を求めたり、気持ちのいい打鍵感のキースイッチに変更したりと、好みのキースイッチに変更可能です。
キースイッチを交換しながら長く使うことができるのは、嬉しいポイントです。
ライティングが綺麗

おまけ的な機能かもしれませんが、フローティングデザイン(キーの軸が見えるキーキャップ)を採用しているので、ライティングが非常に綺麗です。

1,680万色のRGBカラーのライトを採用しているので、部屋の照明をオフにしても綺麗にライティングさせることができます。
44個のプリセットが用意されており、個人的にはキーに触れたところだけがライティングする「TOUCH」がキレイでお気に入りです。
JIS配列を選択できる

ゲーミングキーボードの多くはUSキーボードを採用していますが、Pulsar PCMK 2HE TKLは日本語配列であるJIS規格を選択することができます。
そのため、ゲームだけでなく、日常的にも使用しやすくなっています。
僕は日本語配列になれており、ゲーム利用でもJIS規格で探していたので、選択肢が少ないのですが、その中でもPulsar PCMK 2HE TKLは性能面やデザイン面でも妥協せずに購入することができました。

Pulsar PCMK 2HE TKLの気になるポイント
Pulsar PCMK 2HE TKLをしばらく使用していて気になるポイントを紹介します。
価格は少々高めと感じるかも

近年、ラピッドトリガーに対応したゲーミングキーボードは各社から販売されており、1万円台で購入できるキーボードも増えてきています。
そんな中で23,490円という価格は、絶妙な価格設定なのかなと思います。
しかし、安かろう悪かろうという言葉はゲーミングキーボードにもあると思っており、実際に価格の安いゲーミングキーボードはラピッドトリガーに対応していても、設定値通りに反応しなかったりします。
Pulsar PCMK 2HE TKLは、さすがPulsarということもありキーのグラつきもほぼなく、設定値通りの動きをするので、23,490円出す価値のあるキーボードといえます。
ゲームタイトルごとの設定はできない

ラピッドトリガーの設定をゲームタイトルごとに自動で切り替えることができたらよかったです。
3つのプリセットの保存はできますが、他社のキーボードなどでは設定しておけば起動したゲームタイトルごとに自動で設定が切り替えることができるモデルもあったりするので、アプデなどで対応してくれると嬉しいです。
特に日常使いと併用する際は、ラピッドトリガーの設定した箇所でタイプミスをしたりもしますので、玉なく切り替えられる仕組みだと嬉しかったです。
Pulsar PCMK 2HE TKLのレビューまとめ

個人的にはこれまで数台のゲーミングキーボードを触ってきましたが、JIS規格に対応したゲーミングキーボードのなかでは完成度の高さは圧倒的だと感じます。
8000Hzのポーリングレート、ソフトウェアの使用しやすさ、デザイン性の高さなど、他社を凌駕するほどのクオリティです。
日本語配列のラピトリ対応キーボードをお探しの方には、おすすめです。

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